<Nさんの場合>(2011年8月4日)
Nさんは、何度か結婚離婚を繰り返しまして、父親の違う男子4人の母親です。
そのNさんから体験談が来ました。
末っ子はまだ小学生なので説明は省略されています。

ifさん
おはようございます。
北海道の記事、読みました。
うちには4人の息子がいます。
長男は今年大学を卒業しましたが、就活しないといって
そのまま学生時代のアルバイトを続けています。
「公立高校しか行かせるお金がない」と言ったけど
「どうしてもこの学校がいい」というので、長男は私学高校でした。
そのまま大学へ行くか、できることなら就職してほしいと思っていましたが
本人の希望は別の大学への進学でした。
それにも本人なりの理由があったので、行かせました。
私がしたのは奨学金の手配だけで、あとは自分のアルバイトで授業料を払ってました。
大学を出るまではご飯は食べさす、という条件だったので
今年、卒業した長男には「そろそろ自活しろ」と言ってます。
いきなり1人暮らしはできないので、今は単なる間借りで
食事の世話はしていません。電気代だけ徴収してます。
パソコンとゲームばっかりですが、たまに本人と話すと
昔のままの素直な態度にうれしくなります。
次男は野球をしていて高校でも野球をしたくて私学へ行きました。
もう半分ヤケクソで二人目も私学です。
途中で肘と肩をこわし野球ができなくなったとき、
学校だけは続けるように言いました。
すると、バレー部に入り楽しそうでした。
それからアルバイトをはじめました。
卒業の時、担任は就職をすすめましたが
本人が「就職したい企業がないからこのままバイトを続ける」と言いました。
担任は「社会保険もないのに」とか言いましたが
私は別にいいと思いました。
その後、そのアルバイト先で正社員になり社会保険もつきました。
野球でさんざんお金がかかってたので、
生活費として給料の半分を家にいれてくれていました。
でも去年辞めてきました。
うちの親などは「せっかく社会保険があるのに・・」と言ってましたが
私は若いうちはいろんなことすればいいわ、と思ってました。
その後、半年間スキー場で働いてました。
昔から「風来坊になりたい」と言ってたほどで
夏は海の家、冬はスキー場で働きたいとか言ってました。
なので、私は夢が叶ったねーと言ってました。
家をはなれての半年間は、いろいろな人との出会いもあり
いい経験になったようです。
春に戻ってきて、車の免許をとったりしていましたが
先日、ようやく納得のいく仕事を決めてきました。
家の近所ですが店の名前は「海の家」。
ホント夢が叶ったようです。
3男は今年、高校へ進学しました。
中学時代は柔道部で主将をしていたので
誰もが高校でも続けるものと思っていました。
3男も私学です。
あまり勉強の得意でなかった3男に合いそうな学校を
私がネットで見て、教えてあげるとそこがいいと言いました。
柔道で他の学校からの引き合いがあっても、どうしてもそこがいいと言い
自分の意思を通して入学したのですが
高校では軽音部に入り、なぜか成績も優秀になりビックリしています。
それぞれ、自分の思うようにさせるというのが私の中での大前提で、
ifさんと同じように「ケイサツの厄介になるようなことだけはするな」とだけ言ってます。
母子家庭だから私学なんていけない、と頭ごなしに学校の選択肢をせばめてしまう
お母さんもいますが、奨学金だの育英会だの、動けばいろんな手立てはあり
本当に進学したい人には道があります。
私は「公立しか行かせられないから受験勉強がんばれ。」と言う前に
選んだ学校へ行かせられるように親としてできる手立て(金の工面)をするのが
一番だと思ってます。
大学を出た長男も、野球ができなくなった次男も
自分で選んだ道なので、今の状況を誰のせいにするでもなく
好きなように生きています。
たまに友達などが「次男はいい子」とか言いますが
私は「みんないい子」に訂正します。
他の人が持っている常識からはずれていようと
いいヤツらです。
長男の進路について、私が密かに悩んでいる時
次男に言われました。
「大丈夫やで、お母さんの息子やねんから。」
やっぱり私はこの子らに、いつも教えられるなーと
思いました。
長くなってすいませんでした。
Nさんは数年間母子家庭でしたが、今はいずれ再婚することが決まっています。
お金が多少乏しくても、一家揃って自分がやりたいことをやって
毎日生き生きと暮らせる、これ以上の幸せは無いのでは?
たとえお金があっても、子供が専門学校に行きたいと言っているのに
家族全員で「大学へ行け」と説得し、子供の気持ちを理解しない親の家庭の子は
苦しいでしょうね。
つくづく、金銭の多寡では無いな、心(物事がわかる心、相手を尊重する心)が
大事だなと思います。 |
本当にいい話だから書くものだ。
谷垣氏に総理の器があるかどうかという話では無く、人としての話である。
もちろん、総理というのも人なのだが・・・
「谷垣さんは時代を間違えましたね」
ある長老秘書は言う。