お受験


高校受験や高卒後の進路を控えたお子さんがいる親御さんのために、受験について書いています
間に合うといいですね、急いで書いてますが

記事は上に追加されます

<大学受験/次女の場合4>(2010年5月21日)


落ちたと思っていたのに、いきなり「受かりました」という連絡が来てびっくり仰天。
実はうちの娘は補欠合格だったので、上の方の人が第一志望の大学に受かり
国学院をキャンセルする場合がある・・・というのをすっかり忘れていたのです。
なので補欠合格者は大学のHPを見て、いつ自分が受かるか、待ち構えていたそうです。

何も知らない我が家・・・っが===ん!

今は土曜日の夜なのに、あさっての夕方5時までに金と卒業証明書を用意しろと言われて
どっひ===!

125万円なんてウチには有りません。
ところが不思議なことに主人の母が保険だか積み立て預金だか何かで
ちょうど100万円が普通こう口座に有る、と言うのです。
「アタシ百万円なら持っているわよ」
「おおお!お母さん、夏のボーナスで返すからそれを貸してください。
 25万円ならうちで用意できるから」
「でも、日曜日におろすと料金が掛かるわねぇ」

(はああああああああ?何をいっとんじゃい!優先事項全く分かってないな!)
「いや、お母さん、少しくらい料金が掛かってもしょうがない」
お義母さんは休日に預金をおろす際に料金(105円)を取られることは納得しました。


すぐさま娘に連絡を取ろうと思いましたが、次女はまだケイタイを持っていません。
長女のケイタイに電話しましたが、アルバイト中らしく応答しません。
これは困った。

なので、電報を送ることにしました。
「ダイガクウカッタイエニデンワシナサイ」
すると数時間後次女から電話が掛かって来ました。

段取りはこうです。

まず、小子は明日こっちへ帰って来い。
金は姉から借りなさい。
月曜の朝、私が小子とお祖母ちゃんを車に乗せて運ぶ。
小子は母校へ行き卒業証明書をもらって
そのままお祖母ちゃんと東京の大学まで行って手続きをしなさい。

それを実行しました。


父ちゃんは酔っ払っていたので、私が段取り立てました。
あ、父ちゃんはたとえ酔っ払ってなくても段取りは立てられなかったな。




いや〜〜〜焦った(汗

そういや補欠だったっけ(てへっ

しかし我が家に余分なお金が無くて良かったのです。
もし有ったら小子を予備校に通わせるために
100万円以上払い込んだ後だったかもしれません。
無くて良かった。

そして主人の母がちょうど100万円持っていたことも不思議です。

そういうワケで小子は第一志望校に合格したのでした。
入学式にも行ってやれなかったけど、それは長女の時もそうです。
下に弟妹がいる場合は上の子には我慢してもらわなくては。


(※この時いくら必要だったのか覚えていません。125万円より掛かったと思います)

<大学受験/次女の場合3>(2010年5月17日)


さて、次女の小子が東京へ行って数日経ちました。
毎週土日は主人の母を我が家へ呼んで主人の手料理をご馳走しています。
(私は一切やりません。後片付け担当です)

土曜日の夕食を食べながら主人の母を交えて会話していました。
義母「小子ちゃんが居ないと寂しいわね。」
主人「奴はいったい何をしに東京へ行ったんだ?」
私  「そりゃ遊ぶために決まってるじゃん。」
倅  「はは、ばーかばーか!」
私  「ホントにバカだねぇ」
全員「わははははh!」



すると電話が鳴った。
酔っ払った主人が出て何か話し込んでいる。
私が交代したら大学の事務室からで
「おたくの小子さんが繰上げで合格しました。
 ついてはあさって月曜日の午後5時までに大学へ来て欲しい。
 その際、出身校の卒業証明書と入学金及び授業料合計125万円持参してください」

とのこと。





え?

<大学受験/次女の場合2>(2010年5月14日)


さて、姉より勉強しないし成績も悪い次女でしたが、
偏差値が低めの神道には何の興味も無かったので、文学部のなんたら学科を志望しました。
そのなんたらにはとても興味が有るとは思えず・・・
どこだっていいから手っ取り早く「山手線内の大学」に行きたかったとしか思えません。

大学はもうひとつどこかを受けたような気もしますが、親の私が覚えていません(ゴメンよ!)

大学受験は一人で東京へ行かせ、姉の寮に泊まらせて受験させました。
長女の時とは待遇がだいぶ違いますが、二度目なのでこんなモノです。
それに同時に長男が高校受験だったし、忙しくて・・・

その結果第一志望の国学院の文学部なんたら学科に落ちてしまいました。
(補欠合格でした)



我が家では受験のために塾とか予備校には通わせなかったので
受験対策はいまいちだったのでしょうがないですかね。
で、行く所が無い次女に毎日
「ババンバ番号無い♪小子は行くトコ無い♪」と、「いい湯だな」のメロディで
替え歌を歌ってやりました。
あははh!
次女は憮然としていました。

浪人をしてもいいが、予備校へ行く金は無いので、このまま家に居て勉強するか
東京の姉の所へ行くか好きにしなさい、と言ったら次女は姉の所へ行きたいと言う。
ちょうど姉が寮からアパートへ引っ越す時だったのかもしれません。
こちらで長女に家財道具を沢山買って宅急便で送ったのですが、
次女は買い物を手伝いました。
毎日ホームセンターへ通っては買い物をして長女に送ります。
これはかなり大変な作業ですが次女は文句も言わず手伝いました。

全部送った後で次女は姉のアパートへ行きました。

<大学受験/次女の場合1>(2010年5月13日)


さて、その三年後今度は次女が高校三年生になりました。
姉よりも勉強をしない子ですが、宿題をやればいいや、と思っていました。
私も高校時代は勉強したことが無く、宿題すらやりませんでしたから、
私よりはマシかな、と。

しかし当然のことながら、成績は中くらいか、中の下、良く覚えていません。
勉強しないんだから大学なんか行かなくたっていいんですが、
周囲の生徒が皆、進学希望(主に四年制大学)なので、当人もだんだんそういうコトに・・・

で、どこへ行きたいんだ?と思ったら、どうも「東京・山手線内の大学」らしい。
で、何をしたいんだ?と訊けば「特に無し」。
とにかく山手線内の大学がいいんですと。
これは当時娘達がはまっていた、あるマンガの影響(アニメもあった)だと思います。
(※そのアニメとは何か?という問い合わせがあったので、お答えします。
   クランプっつう集団が描いたマンガをアニメ化したもの)
(※なんでこの箇所に反応するかなぁ?)
(※この情報ってどうでもいいよね?)

動機が実に”変”です。

せっかくの大学生活なんだから、出来たらなるべく遠いところに住むのが良いと思います。
なので「琉球大学」と「帯広畜産大学」を勧めました。
次女は
「何で遠いところばかり!」と嫌がっていましたが。

結局姉が在籍していた国学院にしました。
理由は・・・山の手線内にあるから・・・です。
なんとも適当な決め方ですが、二人で住めば良いと思って賛成しました。

<大学受験/長女の場合5>(2010年5月9日)


我が家は子供が4人いるので私が子育て中は働けませんでした。
なので、金銭的に余裕が全くありませんでした。
特に大学生が1年間二人居るという状態になったら、さらに余裕が無くなった。
長女に
「親は学費しか出してやれないけど、おまえは自活するなら大学へ行けば?」と言いました。

大学に行きたくない子に親が説得して行かせる、ということは出来ませんでした。
長女は在学中は寮生活をして、奨学金をもらい、アルバイトをして4年間過ごしたのです。
その間に自動車の運転免許も取得しています。
誰に似たのか真面目で頑張りやです。

寮は安全ですが、集団生活の難しい面もある。
地方から来た女子の中には、すぐ耐えられなくなり、寮から出た子も居るようです。
その寮は長女が在学中に閉鎖になりました。
明治神宮から場所を借りて居たらしいが、期限になってしまったそうです。

寮の都合で出なくてはならないので、寮から立ち退き料のようなものが出ました。
それを元にアパートを借りて妹が来るのを待っていました。
長女の前世は「イギリス王妃」「エジプトのファラオの次男」「大奥の側室」「西国の大名の江戸詰め武士」など
超身分の高いものばかりで、お金に触らなくても生活できたのですが今世は貧乏で苦心賛嘆しています。

その代わり何をしても自由。
今世はお金(身分や財産)よりも自由を選んだのでしょうかね。

<大学受験/長女の場合4>(2010年5月4日)


結局国学院に受かりました。
W大の方は落ちてしまいましたが、本人は神道をやりたかったので、それで良し。
お金の話をしますね。

さて、我が家は貯金なんてものは無かったので、受験にかかる費用(当時一回35000円)
と、宿泊費、交通費、それから受かった場合に、入学金(当時25万円くらい)と、
一年の学費(100万円未満)掛かるので、借りることにしました。

当時国民生活金融公庫というのがあり(今は名前が変わった)、
ここで低利子で学費を借りることが出来ました。
親の年収が1千万円未満なら借りられましたが、今はどうでしょうね。

一年の学費は借りることにして、ウチでは余分なお金が無いので大学は二校しか受けさせませんでした。
なので、
受験料35000円×2回=70000円
宿泊費一泊13000円(?)×二回×二人分(私がついて行きました)=52000円
食費交通費など二回分=2万円(?)
その他=8000円(?)
合計=15万円ほど。

国民生活金融公庫から借りると在学中は親が返済し、卒業後は本人が返済できます。
我が家では長女は育英会の奨学金を借りながら通学したので、その返済がありますから、
卒業後も親が返済しました。
10年で返済完了しました。
月々9000円ほどでボーナス時には6万円くらいなので返済は楽でした。

お金が無くても大学入学時に借りられるし、入学後は奨学金を借りれば良いので大丈夫です。

また長女の場合は、大学に女子寮があるが我が家は近いので無理目でしたが、
「弟妹が沢山いるのでぜひ、入れていただきたい」と訴えたら(書類上でね)寮に入ることが出来た。
これで在学中は安全で、生活費も掛からず、過ごすことが出来ました。

<大学受験/長女の場合3>(2010年4月30日)


さて。
高三になり、具体的に志望校を決めなくてはならない時期になりました。

私立文系ということは決まっていましたが、では何学部の何学科が良いのか?というと特に無く・・・
ところがその時私が倅(当時小6)に「オマエ、伊勢の皇學館大学へ行って神道の勉強をするかい?」と言った。
倅は低脳なのに暗記に強く般若心経や古事記の冒頭部分を暗記していたので、からかったのです。
(どんな人間にもとりえはあります)
するとそれを聞いた大子が「アタシもそこへ行きたい」と言い出した。

え?そうなの?

この子は中学生の頃自由研究で古代の日本の祭祀のことを本で調べて提出したら、
担任が驚き、秀逸なので自分で持って行って返してくれなかった、ということがありました。
(この馬鹿野郎!)
また、もっと前。
生まれて一年以内に神社に詣でて無病息災を祈願したのはこの子だけでした。
何故か神道と縁が有るような(無いような)・・・


で、神道を学べる大学を調べたら
@西日本=皇學館大学(伊勢神宮系列)=天津神系
A東日本=国學院大学(出雲大社系列)=国津神系
があることが分かった。
後で分かったことですが、日本に神社には二系列ありそれぞれ全国の神社をシェアしていた。
これは面白い。

さっそく@とAを比較対照しました。

@=遠い・寮に入れる(金掛からない)・帰省に金掛かる
A=近い・寮には入れないかもしれない(アパートだと金掛かる)・帰省に金掛からない
要するに金の面からだけ比較対照しました(わらい)

大学生の間はなるべく故郷から遠いところで暮らし、その土地を体験する方が、私は面白い。
でも決めるのはあくまでも本人です。
どっちがいいか大子に訊いたら「近いところがいい」と言うのでAにしました。

しかしここは大子にしてみれば入るのは簡単なので、もうちょっと上の大学も試しに受けてみろ、と言いました。
W大学の文学部も一応受けることにしました。

<大学受験/長女の場合2>(2010年4月28日)


主人も私も大卒ですが、私は子供に「ぜひとも大学へ行け」とは思わないので、言いませんでした。
ところが主人は普通の人なので、理由も無く「子供には高学歴をつけさせるものだ」と思っていました。
これ以外にも何故か主人は「どこの誰、どこの馬の骨が決めたのか素性の分からない”常識”」に対して
何の違和感も持たない人なので、その点でかなりやりあいました。

(※たとえば「夏休みには子供はラジオ体操をするもんだ」「朝飯は食うもんだ」「勉強はするもんだ」とか、です。
   不思議なことに大抵語尾が「〜〜するもんだ」となっています)


幸いなことに長女は成績が良かったが親より悪かった。
でも、私は「私と同じくらいの成績が取れるはずだ」などと思わず、努力を認めました。
私よりずっと真面目にやっているのに何でこの席次なんだ?と思わないでも無かったが
学習のタイプ、記憶のタイプは人それぞれなので構いません。

よく、親が勉強が出来たのだから、オマエだって、と激励している親がいますが、
あれはナンセンスですね。
才能は個人のものなので、親は関係ありません。
むしろ、親には似ないと言っても良いかもしれません。

親が変な価値観で生きていると、子供は苦労します。
親から「アタシは成績良かったんだから、あなたも出来るはずよ」なんて毎日言われたら子供はおかしくなります。
「オレは勉強が出来た。オマエが出来ないはずが無い」とかね。
あれ、そう言って子供のやる気を引き出そうとしているんでしょうね?
実に考え無しであり、無能です。

それを言ってもこの場合全く無駄です。
そもそも親の成績と子供の成績には何の関係も無いので、こういう発言は時間とエネルギーの無駄であり、
子供をムカつかせるだけです。
子供には好きにさせて、親は極力黙っていた方が良い。
とはいえ、高校生は子供ですから、肝心なことは親が情報を入れてあげないとなりません。 

<大学受験/長女の場合1>(2010年4月26日)


さて、高校受験の体験談の後は大学受験です。
うちは四人中二人しか大学受験をしませんでしたが、その体験談を書こうと思います。



長女の大子が通っていた高校は女子高ながら東大京大へ行く生徒もいる進学校です。
県内では二番目に古く100年を越える伝統校。
四年生大学への進学率が高い。

実は私もこの高校を出ていますが、勉強が嫌い・・というか、真面目さが微塵も無く、
宿題もしないし毎日やってくれる英語の小テストの勉強もせず、
授業中に先生の似顔絵を描いて遊び、部活もろくにせず・・・
ところが上位1割にはいました。
とても信じられません。

理科社会数学だけで点を取っていました。

(自分が面白いと思う単元だけは、自ら進んで勉強していました。
  というよりは、調査研究していました。
  教科書なんてクソ面白くない。
  面白いのは教科書以外の情報です。
  教科書ではなく、専門の本を借りて楽しく覚えるんです。
  なのでそれが可能は社会と理科が得意だったんです。
  これは有る意味オタクですかね。
  そうそう、私の手相にはオタク線というのがあるらしい)


なので私立大には向いていませんでした。
英語の勉強を中学時代からしたことが無いので、私立大学の場合
受験科目が二科目〜三科目で、英語が必ずありますから、私のようなのは不利でした。
まぁ最初から私大には行く気が無いんだけど。

(英語が大学受験に有利と聞いても、それならなおのこと英語なんか
  勉強したくなくなる・・・のが私。
  他人の価値観などに左右されません)


というか、大学へ行く気が無かった。
途中まで「将来は洋裁の専門学校へ行きたいな」などと思っていましたが、
県内に適当な学校が無く、その点現実的では無かった。
さらに三年生になったらクラスの皆が目の色を変えて勉強を始めたので
(ぎゃあ!)と驚いて仕方なく大学受験を目標にした・・・というバカです。
(はい、私は兄弟の一番上なので、実はとてものんびりやというか、間抜けなのです)


長女の大子は真面目ですが、英語が特にできるとか好き、というのでは無い。
また塾、予備校にも行かない。
なので成績は上位1/3くらいだったと思います。
この子も長子なのでのんびりやでのろまですが、真面目なのが取り得。

<入った年がちょうど良い年>(2010年4月18日)


「My Soul WITH You」のオレさまが、一見言い訳&居直りにも見えるかのような
体験談を披露しています→「受験と人の縁」
大学受験、高校受験に失敗してしまったお子さんをお持ちのお母さんに読んでもらいたい。

オレさまの体験談は、入学年がちょうど良かった、という話ですが、
第一志望を落ちても入った大学、高校が実はちょうど良かったのだ、という事例も沢山あります。
入った所に縁があったのだ、と思うことも必要です。

<腹を据える>(2010年4月9日)


多くの親は
◇教育とは何か
◇頭の良さとは何か
◇分かるとは何か
◇知ると分かるの違い
ついて考えたことがありません。
別に正解なんか知らなくたっていいんです、自分なりに考えておけば。
でもそれをしない人が殆どですかね。

なので目で見える現象に対して一喜一憂します。
得意になったり意気消沈したり、感情がジェットコースターのように上下する。
私はグラウンディングという外国語の意味が良く分からないのですが、
私なりに考えてみると、この、得意と絶望、一喜一憂する様(さま)は
グラウンディングが出来てない姿ではないかと思います。
であるなら、なにもグラウンディングなどという分かりづらい言葉を使わなくても
「腹が据わってない」「肝っ玉が小さい」「気が小さい」「平常心が無い」という
便利な日本語があります。
そっちを使えばいいのに、何故外国語を使うんだろう?


たとえば「知ると分かるの違い」や「分かるということはどういうことか?」という
サトリが無いので、何度も言えば相手は理解すると無意識に思っている
親が多いのではないでしょうか?
そのために毎日同じこと、分かりきったことをくどくどと何百回も繰り返すのです。
そう、金属バットで頭を殴られるその日まで。
<今は途中なのだ>


負けず嫌いの人がいます。
そういう人が親になると子供の件で負けず嫌いを発揮します。
◇うちは他の家より金持ちと言って自慢するとか
◇良い持ち物を盛っていることを自慢するとか
◇子供の成績が良いことや学校を自慢するとか
これらは全て余計な考え、余分な感情です。
こんなことを考える時間とエネルギーが勿体無いと、私は思いますね。


或る一族の話。
子持ちの主婦が三人登場します。

その一族で最初に高校受験した子が良いところへ入ったら、
自分自身が低偏差値高校を出た或る母の手が震えていました。
劣等感なのか悔しいのか名前もつけられない情動なのか。
もう一人の母は素直に喜んでくれました。
この人は手が震えていた人と同じ低偏差値の高校を出ているが、
劣等感が無いため態度は普通で最初の家の子を祝福しました。
(この素直な人は上下を優秀な姉妹に挟まれて育ったために、
  劣等感を克服したのか、最初からそんな感情は無いか)


次に素直な母の子が受験したら低偏差値の高校へ。
次に最初の家の子が受験。高偏差値の高校へ。
次に素直な母の子が志望校に失敗して偏差値低い滑り止めに入る。
次に手が震えていた母の子が高偏差値の某私大付属高校に入る。
同時期に最初の家の子が偏差値低い高校に入る。

ここまで見ると優秀な順位は
@最初の家
A手が震えていた人の家
B素直な人の家
になるかな。
しかしその後、
最初の家の二番目の子は大学中退
素直な母の一番目の子も大学中退
素直な母の二番目の子は登校拒否

しかしまだまだレースは続くw


次に素直な母の二番目の子は何とか低偏差値高校を卒業し、
低偏差値大学に入った・・・と、思ったら大学院へ行きたいと言い出した。
そして入った大学院は超高偏差値の国立大学の大学院!
素直な家の子が一番高学歴になり、最初の家の母も祝福しました。

手が震えていた人の子は高偏差値大学に通っていて今年卒業のところ
就職難のために留年。
この子と同時期の、最初の家の子は大学へ行かなかったので
とっくに就職しています。

学歴と大学の偏差値だけで比較すれば
@素直な人の家(国立大学大学院)
A手が震えていた人の家(私立大留年中)
B最初の家(私立大卒)
となり、素直な人の勝利と言えそうです。


しかし、まだまだ途中です。
これから先、どうなるか分かりませんよ。
就職先が倒産する。
自分がリストラされる。
住んでいる町が巨大地震で破壊され、本人は行方不明になる・・・など
いくらでもあります。
人間の価値は当人が死んだ日に定まるのだから。

なので目の前の現象で一喜一憂するのは意味が無いのです。
肝心なのは心ですね。
学歴がどうだろうと職業が何だろうと、そのようなことは瑣末(さまつ)なことです。
心が明るく楽しく愉快なら私はOKです。


学歴も就職も、そりゃ良い方がいいが、良くなければまずいということはありません。
日本はいずれ「一度は潰れたようになる」でしょうから
国家が潰れているのにそこで高偏差値だのなんだのと言ってる場合ではない。
そういうことには「何の意味も無い」(by 小島よしお)

私は国家が潰れても逞しく生きていける人間が成功者であると思います。
どのようなことになろうとビクともしない心(平常心)を保てる人間になり、
困難な状況でも他人を助けてあげられる人になっているなら
それが真の成功者なのでは?
<あせんしょん(笑>


さて、上の三人の母をさらに別な角度から見てみましょう。

最初の家の母はこの世の価値観から完全に抜けています。
心重視の生き方をしようと思っているし、アセンション情報も掴んでいる。

素直な母はアセンションという情報は知らないし、
この世の価値観に浸かってはいるが、
手が震えるほどでは無いし素直に生きている。

問題なのは手が震えていた人です。
この世の価値観にどっぷり浸かっています。
集合意識を自分の意識として生きている。
それも手を震わせるほど、ミの次元・潜在意識の次元から。

どの母がまぁOKか、非情にまずいか、お分かりいただけたでしょうか?

<大学受験・・・親の意識他>(2010年4月7日)


さて、高校に入ると次はその次の進路が問題になりますね。

K子の長男(我が家の次女の同級生)が高校に入った。
そこは一番の進学校というわけでは無かった。
でも校風は良いし努力次第で大学へ行ける高校です。
中堅高校と言っても良いでしょう。

K子の息子はこの高校に推薦で入れたほど成績が良かったのです。
通っているうちに息子は大学へ行きたいと言い出した。
その時、うちの長女はこの子より三歳年上で大学受験を経験していましたから
その時の体験談を参考にしてもらおうといろいろ情報を入れていました。

しかし情報はあくまでも情報でしかない。
知識、知です。
問題は「子供を大学に入れてやれるだけの親の力量」です。
K子夫婦は二人とも四年制大学は出ていないので、私が忠告しました。
「K子さん。
 息子を大学に入れたいなら、親が『子供を大学へ入れてやれる親』にならなきゃ無理だよ」
K子はとても素直なのでこの言葉に驚き、神妙に聞いていました。



子供を大学へ入れてやれるだけの親の心とは?

簡単に言うと対象(大学)を良く理解し、奢らず高ぶらず焦らず卑屈にならず・・・
平常心で居なさいよ、ということです。
簡単に言うと「そんなコト(大学受験)で興奮するんじぇねーよ」、ってことです。

簡単です。

でも、この簡単なことが難しい。

特に親自身が大学を出ていない場合は、大学という場所が何か特殊な
とてつもない高い場所のように感じて怖気づいてしまう恐れがある。
だからそれを防ごうとしたのです。
もう一つは高校受験で体験済みですが、やはり子供本人に任せるということ。
K子はこれはクリアしていましたが、しかし私と比べるとやはり子供にあれこれと
気を使い、余計な感情を遣い、手出し口出しをする普通の主婦です。
進路決定に際しては親はあくまでもサポーターに徹しなくてはならない。
それが心から理解できるかどうか・・・それが問題なのです。

K子は大変素直なので私の言葉を理解しようとしました。
そして平常心を心掛け必要以上に感情を動かすこともなく、
子供の気持ちを優先させ子供に判断&決定させました。
余計な口出しは慎んだ。

もう一つ。
うちの長女が大学受験の際、自分が行きたい大学しか受験しませんでした。
普通は5校も7校も受けるらしい。
でも合格しても行く気が無いなら何故受ける?
私が長女に「N大の○○学部、受かったら行くかい?」「G大の○○学部、受かったら行くかい?」
と訊いたら「いや」と答える。
なので受けさせませんでした。
受験したのは二校です。
行きたくないなら受けなくて良い。

もしその「滑り止め」の大学に受かったとしましょう。
そしたらその大学に入りたい生徒が一人落ちることになるのです。
行く気があるならそれも良い。
でも行く気も無いのに受けるなよ、って理屈です。
長女は一つ受かったのでそこへ入りました。
こちらの方に行きたかったので志望通りでした。


その話をK子にしたら、真似したそうです。
息子があれもこれも受けると言い出したので私の話を参考にして息子に言ったら
息子は即、理解したそうです。
なので受けた大学は二校だったのではないかな。

その結果、その高校からは珍しく国立大学に合格しました。
子沢山のK子の家なので国立大学は有りがたい。
しかし場所が東北の某県なので馴染みが無いことからK子にはイメージが湧かず
不安が先立ってしまった。
「K子さん。その県は私の先祖が出たところだよ。
  私は今まで何度も行ってるけど、県民性はのんびりしていて正直実直。
  食べ物は美味いしとても良いところだ。」と言ったところ、
K子は安心して息子の決心に任せようという気になった。
その後息子は奨学金をもらい、アルバイトをして暮らしました。
他県から来た学生と仲良しになり、助け合って4年間を過ごした。


その四年後息子は大学院に行きたいと言い出した。
下に男子が三人もいるし大変でしたが、K子は息子が決めたことなら協力することにしました。
大学院も出て息子は某大都会にある会社に就職し、寮生活をしています。



この子達のお父さん。つまりK子のご主人は小さい頃父親が亡くなったので
小学生の頃から新聞配達をして家計を助けていた。
早く社会に出て母親の負担を減らすために実業高校に入りました。
新聞配達のアルバイトは高校を卒業するまで続けていたのです。
そんな自分の息子が大学に入ったのでとても喜んでいたそうです。
その話をK子から聞いて私は涙が止まらなくなった。
その四年後、息子は大学院に入ったのです。


家庭の事情で大学へ行けない人はゴマンといます。
その人達のことを想像も理解も共感も出来ない人なら
たとえ人も羨む高学歴をつけようと、それはただの経歴に過ぎない。
そればかりか自分の恵まれた環境を知らず分からず鼻持ちならない人間に成り下がる人もいる。
そういう人が溢れているのではないでしょうかね?


余談ですが私は結婚後親戚の女子の家庭教師をしていたことがあります。
私が教えられるのは歴史くらいしか無いんだけど、勉強の相手にと頼まれたからです。
その子は旧家の一人娘で何不自由なく生きていた子です。
その子が自分の境遇を嘆くので(大学へ行けと母親からうるさく言われていたことなど)
私が
「この世には大学へ行きたくても行けない子がいるんだよ」と言った時とても驚いていました。
それほど狭い精神世界に住んでいるのです。
凄く賢かろうと勉強ができようと(進学高でオール5だったそうでこの成績なら入れない大学は無い)
そのような狭い精神の世界で生きているなら、それは本当の自分の人生を生きてないと言える。
価値無し。

その後この子はやはり賢かったので考えたのでしょう。
大学は良いところへ行き就職も良いところ。
人間もマットウで幸せに暮らしています。

思うにオール5の子に家庭教師など必要無かったのですが、
この子には家族以外の人(アタシのこと)からの情報が必要だったのではないか。
だからそういう成り行きになったのでしょう。


大学を出れば良いというものではないし出なければ良いというものでも無い。
学歴よりも何十倍も重要なことが有る、という話でした。

<説得する親5>(2010年4月5日)


今から15年ほど前に聞いた話。

或る男子中学生が居た。
その子は成績が良く、親は大学受験で有利なように市内の県立高校ではなく、
県外の私立大学付属高校を受けさせました。
彼は成績優秀だったので受かりました。
彼の同級生は地元の県立高校へ行きました。

三年後。

優秀な生徒はその私立大学に合格しました。
彼より成績が悪かった同級生は東大に入りました。
あのまま素直に地元の高校に通わせていたら、多分彼も東大に入っていたと思います。

成績に拘る親なんだから、私立大学より東大に入れたかったのではないでしょうか?
彼の両親はいったい何をさせたかったのでしょう?



もう一つ。

成績優秀な男子中学生がいました。
彼は親が勧める高校に合格しました。
入学式に行った日、彼は「もう、オマエらの言うことはきかない」と宣言し、引きこもりになりました。
多分家庭内暴力もやっていたのではないか。
<体験談>


閲覧者の方からメールが来ました。

お久しぶりです。Rです。

うちもようやく息子と娘のダブル受験が終わりました。

3年前、息子の高校受験結果のことで i  f さんからアドバ イス頂いたことと
最近のパンドラの受験関係の記事のおかげで
今年は私もそこまで必死にならなくてすみましたよ^^

ありがとうございました!!


兄妹ともに行きたいところに行かせようと考えていたため
ほとんど本人任せにしていまして、
心がけたのは娘の方で塾の送り迎えくらいでしょうか。
後はそれぞれが勝手に頑張ってくれました。

その態度が良いです。
親は自分がやるべきことをやり、子供は自分がやるべきことをやる。
それぞれが自分がやるべきことをやればいいので、他人のやり方に口出しするのは余計なことです。


おもしろいことに、娘の方は
初めに希望していた学校を目指している間は成績が伸び悩み、
願書締め切りギリギリのところで娘は涙をのんで
1つ下の高校に志望校を変えたとたんいきなり成績が急上昇し、
願書を出した高校に楽に合格できました。

実は私的には、娘が行きたがった始めの高校よりも
後の高校の方が娘の性格にあった高校だと密かに考えていましたし、
合格した後もその学校の話しを聞けば聞くほど娘向きでした。
合格した今になると、娘も志望校を変えてよかったと言ってます。

うん、志望校変更は英断でしたね。
娘さんの決断は良かった。


それだけに、あの成績の伸び悩みの時期はこの高校に変えるための
なにかの計らいのように感じました。
(プレッシャーで成績が上がらなかったとも考えられますがw)
ちなみに、娘の友達もそれぞれの子にあった高校に進みましたので、
やっぱり縁ってあるんだなと思いました。

それにしても娘はほんとよく頑張ったと思います。
私じゃそこまで努力できないですもんw


そして息子の方は、受かるかな〜と思ったのですが
残念ながら今年は予備校生です。
彼は中学の社会科教師になりたいと希望していましたが、
高校3年生の途中まで進路とは別に自分の生きる道を探しているような
迷いの気持ちが強かったようでした。

9月末ようやくエンジンがかかったかと思えば、
本人私立受験せず地元国立大学だけの受験を希望して
受ける学校のレベルが高いのに塾にもいかないで自主勉強を通し
センター試験を受けました。
その結果、スタート遅れの1人受験勉強の割には頑張ったと思える
ボーダーぎりぎり人数内までうまくいけば受かるかな!?までいき ました。

ちなみに正月過ぎに息子の代わりに引いて帰ったおみくじは、
「小吉〜 むらくもの 思わぬ方にあらわれて し
ばしかくるる十五夜の月」と
何やら不吉な感じで始まり、「学問」は「困難なり勉学せよ」でした。
息子は思いっきり嫌がっていました。
(娘のおみくじは「大吉〜全て良し」みたいな内容です。)


でもその後も間抜けなことが続きまして(汗)
同時に出さなければならなかった前期・後期それぞれの願書を、
息子が説明書しっかり読まずに前期しか出してなかったことが後で判明。
結局今年は国立大学1校1回だけの受験になりました。

高校三年生は子供なので、書類の最終チェックは親がやるべきでした。
子供には「これはオレには出来ない」と分かることが出来ませんから、
その場合は親が確認作業をした方が良い。


おまけに初めはボーダー内ぎりぎりOKだったのに、不景気な もんだから
今年の受験傾向で地元国立大学の公務員狙いで人気が集まり、
始めの競争率よりも一気に7倍以上倍率が上がってしまって
試験は得意な小論文だったに関わらず桜散る〜になってしまいました。
おみくじの暗示は当たっていたようです。

そういう息子は、合格したかった気持ちもあるのですが、
友達ほとんどがいきたい大学を受験して不合格になっていたので
思ったよりもケロッとしてましたし、
むしろどこかホッとした顔さえしています。
教師になりたいと言う気持ちにウソはなかったと思いますが、
迷う気持ちもどこかに残っていた気がしますし、
やはり1年間ゆっくり考えられる時間が息子には必要だったんだろうと思えました。

それも言えます。
気持ちが固まるまでゆっくり熟成させるのが良いと思う。
希望に一点の曇りも無い状態でないと願いは叶いませんから、
この一年を決断するための期間と捉えましょう。
教師が良いと思ったが、この一年で変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
様子を見守りましょう。


とはいえ、予備校分よけいに大きな出費がかさむのはきついです。
でも、息子がリベンジする予定の地元の国立系大学にいくならば
要仕送りの遠方私立大学に行く4年間に比べてはるかに出費は少な いです。
それに予定通り教師になりたいならば、
予備校の熟練した講師と接する機会にも恵まれて将来にプラスにな ると思います。
そして、なにか別の道を見つけたらそれに向かっても良いし
息子にとっても無駄な時間は無いんだなと思いました。

うん、計算するならそうやってきちんと計算しましょう。
それで良いです。


ただ、前期試験の直前にジュネさんの解読を受けたのですが、
「息子さんの進む方向は間違っていないので、
後は息子さんのモチベーションが上がれば合格するはずです。」と 言って下さり、
おまけに、その頃引くカード引くカード全て合格後の新しい生活を 暗示する内容だったり
新たな次元に入ります・・・のようなカードばかりでしたから
これは合格するかもと思いました。

その後も前期試験合格したなら「桜」のモチーフを見せて下さいと 願ったら、
数分後に桜の花がびっしりプリントがしてあるチョコの山積みセー ルに出会いました。
だから、これはもしかして〜という期待も膨らんだのですが、結果 は不合格です。
これらはどのような意味があるんだろうと考えましたが、
もしかしたら、先々不合格で良かった流れになるのかもしれません。

そういうことは良くありますよ。
一見、失敗に見えても実は違っていた。。。ということは。



それと、長くなって申し訳ないと思いつつも願い事が叶った話しが1つ。

息子の卒業した高校は伝統ある男子校でしたが、建て替え寸前の 汚〜い校舎でした。
共学と新しい校舎にず〜〜〜〜〜っと憧れていた息子でしたが
今度通う予備校の春講座開始の日は、できたて新校舎が使用開始の 日でした。
息子達は一番乗りで使用できました。
おまけに女子もいる環境w

「望みが叶ったじゃないか!!」
「大学に合格することよりも、新校舎と共学が願いだったの?」と 突っこみを入れると、
息子も「お母さんからそう言われると思った。」と即答です。

この1年で自分の進む道がハッキリ決まってくれると良いなと思います。


お母さんが明るくて良かった。
息子さんの勉強のスタートが遅れたことや、決断が遅れたこと、
書類出し忘れなど、愚痴を言う気になればいくらでも言えますが、
それを言っても悪化はすれど改善はしません。
本人が失敗の理由を一番分かっているのだから、その上に親が説明する必要が無い。
次回はここをちゃんとやろう、という一言で済みます。

<説得する親4>(2010年4月4日)


私の親世代(昭和一桁)は、物事が分かる人は例外的に少ない。
私は逢ったことがありません。
そのような親の元で育った私達世代(昭和30年〜40年代)は、
@自分の親が分からずやで、自分はそこから人生の智恵を学び、自分の子供には同じ思いをさせたくない
  と、思うタイプ
A自分の親が分からずやだったのに、自分はそこから何の教訓も得ず、自分の子供に同じ思いをさせるタイプ

がいます。
Aのケースは、自分だってとても嫌な思いをしたのに、「自分が耐えられたのだから、我が子もあれに耐えるべき」と
無意識で思っているか、或いは自分がそのような育てられ方をしたにも関わらず、そこで何も感じず、
当然考えもしなかった人達です。


物事の捉え方〜解釈方法には様々あります。
自分が嫌な思いをしたら、他の人にはさせたくないと考える私のような人ばかりではありません。
自分が耐えたのだから、他の人だって同じ目に逢い、耐えるべき、と考える人はいます。
こっちの方が多いかもしれません。
(職場での新人苛めもそうです。
  @の人は問題を解決したいと思うので、自分がやられたら、次に来る新人を庇いますが
  Aの人は自分が先輩にやられたら、今度は自分が新人を苛めます。
  それを悪いと思ってなくて、当然だ、と無意識に思っているのです。
  始末に悪いですが、こっちの方が多いのかな)


それはともかく、自分が高校受験で嫌な思いをしたら、
@我が子にはその気持ちを味あわせたくない、と思う親
A我が子にはそれを体験して乗り越えて欲しいと思う親(こっちは殆どの場合が無意識です)
の二種類います。
(その他のタイプもあるでしょうが、今はこの二つで)



私の親戚のH子さんはAでした。
普通の奥さんなので物事を自分なりに考えていますが、あくまでも自分なりに、です。
こういうのを自己本位、自己中と言いますが、当人はそれを知りません。
H子さんの子供はウチの子と同じ世代。
受験などは交互に体験しました。

H子さんの長男が高校を受験する時、本人の好きなところへ行かせれば良いものを親が口出しした。
三年後に親は長男に大学へ行けと言いました。
長男は美容師の学校へ行きたかった。
しかし親は「大学を出ていないと」(損だ、ということでしょう)説得します。
本人は美容師の学校へ行きたいので言うことを聞かない(服従しない)。
するとH子さんは某大学付属高校の教諭をしている親戚を自宅へ呼び、
この人に長男を説得してもらった。
長男の周囲には両親(夫はH子さんの言いなり)、祖父母(学歴礼賛)、某大学付属高校教諭夫妻と
皆「大学へ行け」という意見の人ばかりです。
長男は仕方なく服従しました。
(しかし、おとなしい子だなぁ!もし私が長男だったら、金属バットで全員・・・以下略)


低偏差値でも入れる大学へ入った長男はアルバイトを始めたら、
こっちの方が大学よりずっと面白い。
なので、大学は中退してしまいました。
無理を通してもダメってことですね。

この子は具体的な脳の持ち主なのでしょう。
学業より仕事が向いていました。
性格はとても良くて、面白い子です。
無理解な両親と祖父母に囲まれてさぞかし窮屈だったでしょうね。
大学の途中から家を出て清々して暮らしています。

本人の人生は本人が選ぶ、という当たり前のことを意識化出来ない場合は
このように回り道することになり、余計なお金も遣いますが、学ぶには授業料を払わなくてはならないので
これで良いとも言えますね。

<説得する親3>(2010年4月1日)


これは説得というよりは命令ですが、
私の真ん中の弟は、具体的なことしか分からない人間です。
この子が高校を受験する時、父親が本人の才能を無視して理系に進ませました。
本人は英語をやりたかったので私立高校を希望し、そこも受かっていたのですが、
◆家から遠い
◆金が掛かる
◆もっと偏差値の高いところへ行け
◆私立高校なんて格好悪い
◆オマエは理系をやって家業を継げ
と命令していました。
その私立高校はかなり偏差値が高かったのですが、親が昔の考えで
私立なんかダメだ、バカが行くのだ・・・と決めていて、現実を見ません。
理系の弟は他に二人いるんだし、本人の才能も希望も無視したのでした。

こういうやり方は私達の世代から見るととんでもなく横暴に見えるのですが、
私の親の世代(昭和一桁)の人間には、これは当たり前のことだったのです。

この弟はアワ男で優しいので高校受験のストレスで吐いたりしていました。
気の毒です。




無理なはずなのに、弟はその理系の高校に受かってしまいました。
弟の実力なら無理なほどレベルが高かったので、奇跡でした。
ところがそこへ入学したけれど授業が分からず、半ばノイローゼになってしまった。
成績も最下位の方だったので進級できず、とうとう三年後にはその高校を辞めました。

その後、法律の専門学校へ行き、その後大学に途中から編入しました。
なので学歴は大卒です。
本人は具体的な脳の持ち主なので大学の授業はさぞかし退屈だったろうと思います。
でも、大学生活は授業だけではありません。
◆アルバイト
◆友人
◆新しい環境の探検w
など、いろいろ経験することがあり、何とか卒業することが出来た。

弟にはレポート提出などという高度なこと、文章を使う作業は苦手なはずだったのですが、
他に楽しいこともあり何とか乗り切ってしまいました。
なので中身は大卒とは言えないほど、具体的な脳ですw
抽象的な思考が殆ど出来ませんが、でもやれてしまったのです。

なので、具体的な脳の持ち主であっても、大学生活は授業だけでは無いので
それが我慢できるならOKです。
だから具体脳の人は大学へ行くな、とは言いません。
本人が行きたいならOKです。

私の友人の息子さんの場合は本人が「行きたくない」と言ったので問題だったのです。


また、具体的な脳の持ち主でもOKなほど、授業の内容が具体的ならOKなわけです。
大学には実学重視の所もあります。
私はそれは本来の大学の目的とする所ではない、論理と研究態度を訓練するところが大学だ、
と思うのですが、そうでは無い理念のところも多い、というか、こっちの方が多いのかな。

(しかし本当に実践に役立てたいなら専門学校の方が優れている。
  たとえば法学部に通っても司法試験に受からないので、専門学校と掛け持ちをするんです。
  大学は学歴をつけるため、と割り切って実際の方は専門学校で実力をつける。
  それでも大変らしいけど)

本人が「学歴をつけるため」であると割り切っていれば、大学へ進むのもOKなんです。

<説得する親2>(2010年3月31日)


今から18年近く前の知人の話です。
常識があり性格の良い上品な奥さん。
とても良い人です。(家族構成は祖父母+両親+娘&息子)

この奥さんの息子さんが高校卒業後の進路を決める際、大学には行きたくないと言いました。
なのに親が息子を説得して県外の大学に入れました。
ところが息子は夏休み前に大学の授業が嫌になり、夏休み中にはもう大学へ行くのを辞めたいと言い出した。

親はまた説得しましたが、本人が大学へ通いたくないと言うのでそのまま大学へは行かず。
入学金と授業料一年分払い込んだのに、それが無駄になりました。
その後息子は県内の専門学校に通い始めたがここでは真面目に通っていたそうです。
きっと資格も沢山取れたことでしょう。

この家のご主人(息子の父)が大卒なのかどうか、私は知りません。


父親本人が大卒の場合「なるべく世間的に名の知れた大学を出た方が良い(得だ)」と思っているし、
父親本人が大卒では無い場合「やはり大学を出てないと給料などの面で高卒(その他)と差がつく」と思っている。
もっと悪い場合は自分が出世出来ないのを大卒ではないからだ・・・と、学歴のせいにしてしまう。
決して
「オレが無能で仕事が出来ないからだ」という、本当の理由を思いつきません(まずそこを思いつけよw)

だから父親は(母親も)自分の子供には大学を出て欲しいと思うのです。
私のように自分が大卒でも
「大卒でもバカはバカ」と悟った人間は子供の進路に対しては
「自分の好きな道を行け」と言いますが、こういうのは少数派なんでしょうね。
私は物事を遂行する際「損得」を考えません。
第一に考えるのは「好きか嫌いか」「面白いか面白くないか」です。
しかし世間一般の人は「損得」でしか物事を考えないようです。

他人がいくら損得で考えようと私は個人主義なので「自分の気持ち」を最優先させていますから
世間に流されることもなく、焦ることも、妬むことも、惨めになることもありません。
理解してもらおうとも思わない、認められようとも思わない。
(或る本によればこれもアセンションの或る一面だそうです。
  こんな簡単なことがアセンションだなんて驚いた。
  へえ、そうなんだ〜・・・・と思うだけ)


私の知人は入学金と一年間の授業料とアパートの賃貸料他契約にかかる費用、
息子の引越しの費用、家電製品一式など、多分二百万円ほど使ったと思いますが
一年間で何かを悟ったようです。
いいんですよ、この家は金持ちなんだから。
<抽象と具体>


ところで、大学に向いている人と専門学校に向いている人とがいます。
◆大学向き=言語能力有るが主に文章で発揮、会話能力は重視しない、あっても無くてもOK、
         抽象的思考が得意、或いは好き
◆専門学校向き=言語能力は会話で発揮するかしなくてもOK、具体的思考が得意

            
抽象的思考は苦手、概念の理解が苦手
という傾向があります。


たとえば小学生の頃、「みかんが5個、りんごが3個あります。果物は全部で幾つですか?」という
問題があるとする。その時、抽象的思考が得意な子は「みかんとりんごは果物というカテゴリーに入る」
ということが分かるんです。
なので、みかんもりんごも果物なので足し算が出来ます。
ところが具体的思考の子供は「みかんとりんごは足せない」と思ってしまうのです。
(実は私の妹がコレでした。高校はまあまあのところに入ったが)
(弟三人のうち一人がコレでした。高校は良いところに入ったが続けられませんでした)
両方果物なのだ、と思えるのは大人だからで、子供の場合はカテゴリー分けという概念が無い。
だからここでつまづいてしまうのです。


これはまだ単純だから良いが、抽象的思考(カテゴリーを初め様々な概念を理解出来る能力)が
乏しい生徒はいるんです。
そういう子は文章による抽象的思考が不得手ですから、学校の勉強が苦手になって成績が悪い場合がある。
ところが、実際的なことには得手なのでこういう人材は具体的なことをさせれば才能を発揮するのです。



この能力にはピンからキリまであり、
具体的なことに得てている生徒は成績が悪いと決まっているわけではありません。
成績が良い場合もあります。
高校受験なんて中学の履修内容が8割分かれば県内で最高の高校に入れる。
中学の履修内容は難しくありませんから、具体的なことに得てている生徒も高校受験は突破できます。

友人のM氏などは具体的能力が高い。
抽象的思考の方は、私から見てたまにこの件の
概念が分かってないな、と思えることがあるので、多分そうです。
具体的なことに強いので、周囲が理屈しか分からない人達ばかりの中でテキパキと仕事を片付けることができるのです。
「うちの子は具体的な脳なんだ」と落ち込むのは早い。
そうではありません、ピンからキリまであるという話です。

「魂の神秘学」のオレさまなどは抽象的思考が得意で、概念を理解し自分のものにするのが得意、
物事をすっきり整除することが出来ています。
だから資料から引用して延々とシュタイナーの理論を語ることが出来るのです。

「社会不適合者」のTJさんは本能的、感覚的、体験的に語ることが出来る。
これは抽象でも具体でもない、芸術家タイプ。
指輪のrakanさんも同じです。
(芸術タイプは少数というか例外なので、ここでは語りませんが)


これらのタイプには上下の差はありません。
抽象的な思考が得意でも物事がわからなければ窓際に追いやられるし(というか、多いのではないか)
具体的な思考が得意なら企業の中では仕事が出来る人間になれる。(レベルも問題ですが)

子供の能力やタイプには様々あるので、本人の傾向を良く見て親は理解し、
本人が進みたい道を歩ませるのがベストです。


上の記事で紹介した知り合いの奥さんの息子さんは「具体的脳」の人だったんでしょうね。
だから大学へ入って抽象的なことをやってもちっとも面白く無かったのでしょう。
抽象的なことを理解するにはたとえば概念や定義などを理解しなくてはなりませんが、
それが分からないなら、やってることは全く面白く無いわけですよ。
そこらへんをこの奥さんもご主人も想像できなかったのでしょう。


我が家で言えば長男は抽象的思考はダメだこりゃ、と分かったので
本人が大学へ行きたいと言っても「オマエには無理」と専門学校にさせましたが、
それが合っていたようで、入学後は水を得た魚のように生き生きとしていました。
まず、親が己を知り、子供を知ることです。

<説得する親1>(2010年3月30日)


多くの親がこのレベルにあると思うのですが、子供の進学の際に説得するんですね。
勿論進学だけでなく、そういう親は全ての面で説得しようとします。
ところが最も説得出来ないのがこのタイプの人です。
こういう人にいくら説得しても、説明しても理解しません。
そのレベルの人が他人を説得しようとするのです。
自分が物事を理解出来ない、ということすら分からないレベルにある人がこれ(説得)をやらかします。

説得には
@必要な説得
A不必要な説得
がありますが、上の例の人がやるのはAの方です。



ウチの主人は物事が殆ど分からない。
高学歴・高偏差値なのですが、知恵というものがありません。

事例1

次男の◎ちゃんが高校卒業後は就職したいと言い出した。
今は大不況なので優秀な生徒でも就職が難しい。
なのにうちの主人は次男を説得するのです。
高卒で就職するより、専門学校へ行った方がいい、と、何度もしつこく言ってました。
私は「就職でOK。でも就職できなかったら専門学校へ行きなさい」と言って
「採用されるといいね♪」と励ましました。

それでいいんですよ。
それなのに主人が必死になって息子の就職を辞めさせようとしているのです。
呆れました。



就職?



出来るワケ無いじゃん!



今の社会の状況を見ておくれ。
優秀な生徒、資格を沢山持っている生徒だって就職が難しいのに
どこに、このような「成績が悪く」「何を言ってるんだかハッキリしない」
「一見覇気の無い」「冴えない」「子供っぽい」生徒を採用する会社がありますか。

就職なんか出来るわけが無いんだから、放っておけばいいんです。
自動的に不採用になり、99%専門学校に行くことになるんですよ。
それが分からない父親。
毎日のように息子の「決心」を変えさせようとしていたので、とてもうるさかったし、
第一そのエネルギーが無駄です。
(でも、いいのか。私のエネルギーじゃないしw)

◎ちゃんは予想通り不採用になったので「かわいちょうでちゅ!」と言って
サッサと専門学校の入学手続きを始めたのでした。

<次男の場合8・・・進級危ない>(2010年3月28日)


さてさて。
下の記事<次男の場合7・・・入学式で思ったこと>で我が家の修羅場を披露しましたが、
これに近いことはしょっちゅうありました。
この時はかなりヤバかったですけどねw
(去年だかその前だか・・・オヤジが家族全員ブッ殺す事件が数件発生しましたね。
  多分このような状況だったのだと思います。我が家は殺人事件が起きなかっただけラッキーでした)



さて。
どこにも入れないはずだった次男で末っ子の◎ちゃんですが、救ってくれた高校があって良かった。
その高校は市外にあり遠いのです。
@自転車で駅まで行く
A電車で高校がある市まで行く
Bそこからバスに乗る
我が家の他の子は皆、自転車だけで通学できたのですが、◎ちゃんはいろいろな乗り物に乗らなくてはなりません。
ところが◎ちゃんは小さい頃から乗り物大好き。
なので
「いいなぁ◎は。毎日電車とバスに乗れてw」という状況でした。

入学したのはいいけど、やはり勉強が出来なくて単位を落とし進級も危ない状況でした。
私は1年と2年、毎学期学校に呼び出され「これからのこと」を担任と相談しなくてはなりませんでした。
1年から2年になる時は本当なら進級できないほど単位を落としていたのですがお情けで進級しました。
私は「もう一回一年生をさせてくれ」と言いました。
つまり「落第OK」です。
履修内容を理解しないのに進級したらもっと大変になるからです。

でも担任他教科の先生方が
温情をかけまくって進級させてくれました。
担任との三者面談の時担任が
「◎〜数学何点だった?」と次男に訊いたら次男が「5点」とか言ってるんです。
それを聞いた担任が「
5点?それで2がついたのか?わはっははh!」と笑うので私も笑っちゃいました。
「数学の先生、ずいぶんオマケしてくれたなぁ!」ですと。こりゃ可笑しいや。

追試をしてくれたり課題を出してくれたり、何とか救おうとしてくれました。
校長の
「真面目に通学する生徒を救いたい。学力は二の次だ」という方針があったためですかね。
凄い校長です。専門は数学なんだけど、人間が分かる人でした。若い頃は格好良かった!これは余計だった。



その次男は三年になってからは私が学校に呼び出されることもなく、無事卒業できました。
専門学校入学が決まっていたので、もし卒業出来なかったら払い込んだ授業料が無駄になるので
ちょっと心配していましたが。あ〜〜〜良かった。

<次男の場合7・・・入学式で思ったこと>(2010年3月26日)


話が前後しますが、次男の入学式に私が付き添いました。
校長の挨拶などを聞いてると、自分の母親のことを思い出しました。
私の末の弟は勉強が良く出来た。
弟が入った高校は県内でも1、2を争う進学校でした。
それに付き添った母はさぞかし晴れがましかっただろうなぁ、と思ったのです。
それにひきかえ我が家の◎ちゃんは県内でも指折りの低偏差値高の、しかも補充人員です(笑)。

でも、ま。

外から見れば二次募集だなんて分からないし。
その学校は新設高なので、どんな高校かみんな知らないし。
いや、たとえ皆が知っていても私は多分何も感じなかっただろうと思います。


私の親が学歴に対しては大変偏った考え方をしていたので、私達兄弟は大変でした。
私は成績はまあまあだったので、親が入れたい高校に入れたから良い。
すぐ下の弟はとても優秀で県内で1、2を争う進学校で3位とか・・・でした。
ところが家庭環境が悪く落ち着いて勉強するような状況では無かったために大学は第一志望は落ちてしまった。
家では予備校には通わせないと、常々母が言っていたのもあり、家から出るために
簡単に受かる大学を受けてそこへ通うことになったのです。

その後父親がよせば良いのに自分の高校の同級生数人を呼んで我が家で宴会を開いた。
が、長男が第一志望に落ちたので内心ムカついてしょうがない。

宴会が終わり友人達が帰宅した後で、父親が何か些細なことを切っ掛けにして怒り出したので
母が怒って宴会の料理などの食器を全部壊しました、素手でw
そしたら母はグラスで手を切り血がたらたら〜と流れた、それを見た父が興奮して人格が豹変し
声が変わって母と弟を追いかけ始めた。

二人で家中あちこち逃げています。
私は事務所へ行って何か手ごろな・・・そう、殴っても死なないものを探しました。
冷静なのでね、殺す気は無いんですよ(笑)
でも一撃してもダメージを与えられないと、返り討ちに遭う。
頭をブン殴るのにちょうど良い武器が見つからず(笑)仕方ないので素手で戻りました。



父は応接間に入って大声を出しまくっていた。
中から鍵をかけている。
母がさっき帰った父の友人の医師を電話で呼びました。
医師の方はすぐ来てくれて、父を説得すると父は「あはは〜いや、何でもない(笑」と答えています。
ところがすぐ大声を出し始める。
(これは今思うにTQ霊が身体を乗っ取った状態)

医師は内科だったので怪我の手当てが下手でした。
その後その医師は私と弟を別の部屋に呼んで「お父さんは病気だから、許してやって欲しい」と言った。
弟は泣いてまして「はい」と答えていたが、私は「絶対許さん!!!」と怒りました。
で、その医師は私の説得に時間が掛かったが私は絶対許さん!!!と、態度を変えず。
(その後、この医師の態度が気に入らなかった私は○○卑怯者め、嫌いだ、と公言していたのでこの医師から
  かなり気を使われることになる)




弟は簡単な大学へ通いながら第一志望の大学を受け直そうとしたのですが、それは無理でした。
却って籍を置いていた大学を留年する始末で、その時も父から「二度と家に帰って来るな」と言われていたのです。
(私ならさっさと家から出て清々するところですが、弟はアワ男ゆえ、煮え切らないですねぇ。
  それから二十年くらい経ってから弟の息子が、その大学へ入りました。
  落ち着いた家庭環境なら可能なんですよ)


と、いうワケで学歴に異常に拘る父でしたが、この世代の人は父ほどでは無いにしてもこういう傾向はありますね。
自分に学が無いから出世できない、ロクな職業に就けなかった、だから子供には高学歴をつけさせたいという
こっちが得だ、という考え方です。
父は大学を出ているけど、やはり学歴が人生で最も大事と信じていたんです。
殆どの人がそうです。

母はそれほどでもないがやはり同じ世代の人間なので学歴高い=良い、という考えでした。
母は性格も頭も良いが、それと物事が分かるということとは別物なので、やはり分からないことが多かったです。
私よりずっと頭は良いんだけど、問題は頭の良し悪しでは無いのです。
頭の出来など普通で良い。

と、いう当たり前のことを学ぶために、人はあっちにぶつかりこっちにぶつかり
散々な目に遭い(笑)それでも悟らず人生を終える人が殆どですかね。
まぁ、好きにしてください。


さて、親の意識の上に子供の意識が載っているのだから、
親がいくら口先だけで「いいんだよ、どの高校でも」と言い、本当は(あ〜あ、こんな学校かぁ)と
ガッカリしていたら、それは通じますよ。
口と腹が裏腹な人も多いのでは無いかな。
あからさまに学校をバカにする人もヒドいが、口では「良い」と言い本心は違う人はもっとまずい、
ということを多くの人は知らない。
だから子供は高校に入ってから
登校を拒否る、非行に走る、病気になる、ウツになる、自殺するなどいろいろやります。

だから。

善人ほど始末に悪いものは無いのです。

悪人も相当ヒドいが、体験者が語ってますが、悪人の場合は悪さが表面化しているだけ、まだよいのです。


子供の受験は親の真価を問われる時だと思って良いでしょう。

<次男の場合6・・・志望校決定〜受験〜合格〜入学>(2010年3月24日)


そんなワケで行きたい学校は沢山あるのに、行ける学校が殆ど無い◎ちゃんでした。
うちから一番近い私立高校。
長女と次女が滑り止めにもしなかった高校。
長男は受けてみたら余裕で受かり、入学金を払い込まなかった高校。
その高校を単願(つまり、合格したら絶対入ります、という誓約書を書いて)も
担任が言うには
「う〜〜〜ん!厳しいです!」
こうなったら山奥のそのまた奥の、人が住んでない場所にある全寮制の高校はどうだ?と
◎ちゃんに言ったら
「嫌でちゅ」とのこと。
定時制も
「嫌でちゅ」と言うし、困りました。

高等養護学校って手もあるのですが、◎ちゃんは成績が悪いだけで知能は高いんです。
なのでそこへ行くのも現実的ではありません。
本当にこういう規格外の子は困りますね。



でも、家から自転車で通える距離にある或る農業高校を受験することに決めました。
そこの一番偏差値の低い学科です。
そこを受験しました。
結果は不合格でした。
「◎ちゃん、かわいちょうでちゅ(泣」


中卒で職人の道でも、私はいいんですけどね。
本人がやりたくないならその道もだめってことで・・・困りました。

すると担任から電話が入り、救われる道があることを教えてくれました。
そこは総合学科がある新設高でした。
他に選択の余地が無いので大急ぎで書類を準備したら担任が手はずを整えてくれました。
とても有りがたいです。
この先生にはとても感謝しています。

二次募集に応募して受験したら、受かりました。
学科試験が殆ど出来てないのですが、
定員に満たないこともあり「入りたい生徒は基本的に受け入れる」という高校の方針に救われた。

入学式に行ったら、入学の挨拶をした校長がかつでの同僚でした。
この高校が最初から志望校なら校長の名前くらい調べる暇があったのですが、
なにしろ急遽受けたものですから、どんな高校かも知らないし校長の名前も知らなかったのです。
入学式の後事務室へ行って校長先生に会いたいと伝えたら、校長がやって来て
私を見て驚いていました。
しょっちゅう遊びに来るよう、歓迎してくれました。
この人は有能なので新設高校の校長を任されたのだな、と分かった。
(新設高校の校長はかなり有能でないと務まりません。通常の業務の他にやることが沢山あり
 判断力が求められるからです)



このようにどんなに成績が悪くても入れる高校は探せばあります。
だから諦めないことです。
入れた高校・・・・・そこがお子さんには合っているのかもしれませんよ。

実はこの総合学科がある高校を受ける前に、市内の或る高校を下見しました。
そこは登校拒否をしていた生徒向けの私立の高校でした。
(予備校が作った高校です)
生徒は基本的に家庭学習をすれば良い。
たま〜に高校に来てテストやら指導を受けるだけで良い。

ここは市内にあるので周囲は繁華街で楽しそうでした。
◎ちゃんと一緒にそこを下見したら、◎ちゃんはそこへ行きたいと言いました。
ところが◎ちゃんは別に登校を拒否っているわけでは無いのです。
そういう子ならここでも良いだろうが、皆勤賞を取るくらい真面目に登校する子には
ちょっと違うな、と思い辞めさせました。
◎ちゃんは高校の設備が新しくお洒落なこと、家から近いこと、
周囲の環境が良いこと、楽しそうなことなどからとても気に入ったのですが、
総合学科がある県立高校に受かった後で私がそこらへんは説得しました。
そして
「我が家にはお金が無いから県立高校へ行っておくれ」と言いました。
◎ちゃんは非情に賢いので即、理解しました。

(※子供が4人いればどんなに稼いでも余分なお金は有りません。
   子供一人につき1千万円だかかかるそうですが、私は計算嫌いだからしたこと無いけど
   きっと莫大なお金がかかっているはずです。
   しかし家に金が無いなら無いなりに子供には金が掛からないようになっています)


もう一つ。
やはり子供には高校で学級生活を送ることが必要です。
友人も出来た方がいい。
登校を拒否っている子は一人でも良いのだから、それで良いが、
拒否って無い子には級友が必要です。
なので普通の県立高校に入れました。

<お子さんが合格した方から>(2010年3月23日)


Fさんから。

いつもお世話になっていますFです。
 
おかげさまで今日次男が第一志望の
公立高校に合格することができました。
 
ifさんには次男のために絵を描いていただいたり、
パンドラに子供さんたちの受験にまつわる記事を
書いていただいたりして
とても勇気づけられました。
本当にありがとうございました。
 
内申書の点数が中学校内の評価ぎりぎりだったこと
滑り止めの私立高校の受験コースに不合格だったこと
親のほうが不安でしたが
本人は一貫して第一志望にいくことしか
頭になかったみたいで最後の最後まで必死で勉強してました。
思いが潜在意識まで届いたのでしょうか?
 
パンドラで最近願望実現や子供さんの合格の記事を見て
心からうれしく思っていました。
皆さんの良い波動が伝わったのだとおもいます。
 
本当にありがとうございました。


受かったのは本人の努力もさることながら
親の意識が落ち着いていたからですね。
子供の意識は親の意識の上に乗っています。
なので親は慌てず騒がず奢らず落ち込まず・・・平常心でいましょう。
Fさんにはそれが出来たので見事に受かった。

しかし、ま。

息子さんには
「お母さんのおかげだよ」ということは伏せておきましょうw

Fさんだけでなく、他の方からも合格した、という報告が来ています。
良かったですね。
私も自分の子供の受験の時、ベテランのお母さんから受験のコツを聞いておいたので
それが役に立ったのです。
なので今度は私が皆さんにお教えする番だな、と。
皆さんも知り合いの方に受験のコツを教えてあげてください。

<受験のテーマソング(笑)>(2010年3月23日)


ここで違う話題を一つ。

車で移動することが多い我が家の場合、車の中でしか音楽を聴く時間がありません。
長女の高校受験の時は「天空の城ラピュタ」の
「君を乗せて」を毎日かけていました。
この曲は子供の心には良い影響を与えると思ったからです。
歌詞も良いが、太鼓の音がする音楽が好きなんですわ。
毎日かけていたので受験のテーマ曲のようになりました。




それから三年後の大学受験の時はフォルクローレをかけていました。
これはただ私が好きだから、ですが。
それからユーミンの「春よ来い」もその三年後あたりにかけていたような・・・


車での移動の時間も無駄にせず、心の姿勢を「受験を勝ち取るモード」にしたのです。
頭の理屈(顕在意識)は身体の感覚+心の情動(潜在意識)に負ける。
理屈より身体の体勢を作る方が効果があると思いますね。

なので長女の受験の時の私の心の体勢は空母で、娘は戦闘機でした(笑)
(※お母さんはクシャーナ殿下だ、という説もあったが)
性能がいまいちの戦闘機だったけど、受験当日は
「存分に戦って来い!」と力強く発進させました。
何でも遊んじゃう私なのでね。
万人向けとは思いませんが。

<次男の場合5・・・三者面談>(2010年3月19日)


次男の成績は最下位(から3番目くらい)なので志望校がありませんでした。
いや、県が勧める「いける学校より行きたい学校」というのなら沢山あるが、
実際に「行ける学校」というのが殆ど無いのです。
あっても、山奥の定員に満たない辺地校やとても遠い町の高校しかない。

県の指導・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アホか。
理屈頭でやるからこういうコトになりますね。

さて、実際問題として志望校が無いのです。

三年の時の担任は男性教師でベテランでとても良かったです。
受験のプロと言っても良い。
こういう人に担任をしてもらって、我が家は幸せでした。



三者面談で志望校を決めなくてはなりません。
その時、現実的な志望校が殆ど無いので大変でした。

うちの子の成績は様々だったので、いろんなケースを体験出来て面白かったです。
決して「お姉ちゃんは出来が良いのに、何でオマエは?」なんていいません。
思ったことも無い。
人間はそれぞれ個性が違うんだから「違って当たり前」だと思っているからです。

(全然関係無いけど、マナカナが双子がそっくりで言うことやることが同じってのを売りにしているのを見ると
  つまらないことを売りにしているなぁ、あんた達はそれだけなのかい?って興醒めしています。
  双子だから同じなのは分かるから、それを売り物にするほど、つまらない人たちなの?あんた達、と思う。
  遺伝子が同じだから似るというのは勿論あるが、占星学的双子というのもある。
  同じ日同時刻に生まれると赤の他人でも好みや運命が似てしまう、ということはあるのです)



さて、次男の◎ちゃんは実際に受けられる高校が殆ど無い、選べない状態でした。
主人がこばかにしていた実業高校にも入れません。
ありゃ。
想定外。

成績が悪いということは選択の自由が狭まるということなのです。
これは確実です。
成績がTOPならどこでも入れます。
実際は入りはしませんが、理論的には可能ですよね?

(昔読んだ本で面白いのがありました。
 日米のハーフの男子の半生を自分で書いた本です。コレです。閲覧者の方が教えてくれました。



  その男子は父親がアメリカ人、母親が日本人。
  日米の両方で暮らしていた。

  高校時代はアメリカにいた。
  すると、白人のグループにも中国人のグループにも入れない。
  仕方ないので中国人のグループに入っていたが、彼らが男子を「このジャップ」と呼ぶのです。
  男子は冗談で言っているのだと思っていたが、途中から彼ら中国人が本気で言っていることに気づく。
  友人が無く彼は登校拒否になります。
  仕方なく日本に帰国しました。

  その時高校三年生の途中でしたが、秋から猛勉強をしてそのまま東大に入りました。
  一生のうち猛勉強したのはこの期間だけだそうです。
  そのくらい優秀なのです。
  彼が東大に入りたいと思ったのは可能性が広がるから、でした。
  彼は今何をしているのでしょう、外交官か何かをしているんでしょうか→詳しいことはこちらで
  このように、成績が良いということは可能性が広がること、これは確実に言えます。
  それだけですが)

我が家の次男は成績が悪いのでそれだけ選択肢が減りますが、でも、人間「やれることは一度に一つ」ですよね?
複数のコト(職業)を掛け持ちする人もいるでしょうが、殆どの人は一度に一つのことをやってます。
なので、選択肢は減るが、人間は誰でも一度に一つのことしか出来ないんだから
「自分に合ったこと」をすれば良いのだと思うんです。

なので、私はとりあえず高校へ行き高卒の資格を取り、ゆっくり自分がやりたいことを探せば良いと思いました。

<次男の場合・・・友達と一緒に>(2010年3月19日)


三年生になると、次男の仲良しのH君が、△△工業高校を受けたいというので、
次男もそこへ行きたくなりました。
子供の場合はこういうコトがあります。
仲良しの子と同じ高校に行きたくなるのです。

夏休みになってからその工業高校に行ってみようということになり、
実際は電車通学になるので、最寄の駅まで私が車を運転して二人を連れて行きました。
駅から高校がある駅まで電車に乗り、そこからはバスに乗ってみました。
普段バスに乗らないので楽しかったです。

帰りに駅のそばで蕎麦を食べたりしましたが、二人はとても楽しそうでした。
H君のお母さんは仕事をしているので息子を高校の下見に連れて行くことは出来ません。
そういう場合私は感謝しろとも思わず当然のことだし、ついでなのでお礼を要求することはありません。
楽しくて良かった、高校への通学路を体験出来て良かったね、で終わります。

ところがその後我が家の◎ちゃんは工業高校には入れないほど成績が悪いので
その高校を諦めなくてはなりませんでした。
H君はその後その工業高校に入ることになります。

<次男の場合3・・・中学>(2010年3月17日)


次男は中学校でも苛めっ子やタチの悪い子からのちょっかいを絶妙のかわし方でかわしていました(担任談)
やられそうになっても知恵と笑顔できり抜けていた。
成績は悪いがクラスではアイドル・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃなくてペットのように可愛がられていたそうです。
ま、いいか。

うちの子は皆担任に恵まれました。
良い先生ばかりでした。
お礼は言ってませんが私はとても感謝しているのです。
その念はちゃんと相手(教師)に届いていることでしょう。

(※反対に物事が分からず、話が通じない教師は保護者からの怒りの念などが矢のように飛んで行っていることでしょう。
   とは言っても教師に問題が無く、保護者の理解力不足によるものなら、その悪想念は行き場所を失って
   念を発した本人にすぐさま帰って来るので、そういう人はさぞかし運命と健康を害していることでしょう)


成績は学年で最下位くらい。
最下位〜最下位から3番目くらいを上下していました。
勉強は全くしませんが、週に二回近所の塾へ通っていました。
ここは安らぎの場所なので、まぁ、いいか、と。


そんな次男も中学三年生になりました。

<次男の場合2・・・いたずら小僧>(2010年3月14日)


次男はいたずらばかりしていました。
当人にとってはいたずらでは無いのですが、周囲の人からは
次男の行動の意図が理解されずいたずらだと判断されていました。
勿論毎日のように幼児の頃からいたずらはしていましたが、私から見ていたずらでは無い範疇に入ることも
担任から見るといたずらになる場合があり、私としてはそのように決めつめる大人の想像力の乏しさに呆れていました。
こちらとしては教頭や担任が「いたずら」であるとしたことが全然いたずらとは思えなかったので平然としていましたが、
それが気に入らなかったのでしょう。

(※たとえば校庭の隅に野球のボールが落ちていたのを拾って帰って来たことがある。
  幾つも拾ってきたので、次男と一緒に返しに行ったことがある。
  しかし教員の受け取り方は「ボールを盗った」となってしまっていた。
  それは違うだろ。
  地面に落ちているものだしまだ低学年なんだから、
  落ちているものを拾って来たという感覚を何故理解しないのだろう?
  おいおい、理解しろよ。
  そんなことも分からずよく小学校の教員が務まるものだ、と暗澹としたこともある。
  子供は大人と発想が違うのだから、大人はそれを理解しなくてはいけない。
  特に教師はそれが出来ないなら即、辞めるべき)

  
バカはどこにでもいます。

学校は通常、バカ(わからずや)の巣窟となっています。これは悪口ではなくて体験から言ってます。
(※頭が悪い=単に頭が悪い・知能が低い場合と、人は誰でも頭の良い部分と悪い部分がある
   分からずや=単に分からずや、分からないことが多い人、人は誰でも多かれ少なかれ分からずやであるといえる
   バカ=物事が分からないだけなら良いが、心の姿勢が悪くタチの悪い人、始末に悪い人
   以上は私流の定義です)
(※なので私は大抵の場合、他人をバカなどと呼んだりはしませんが、たまにバカがいますね。
   殆どの場合は、頭が悪いか分からずだと思っています)

特に校長・教頭が悪い。
通常は話が分からないオヤジです。
(両方例外はあります)


勿論マットウな教師もいますよ。
しかし、それはどこの組織でもマットウな人が少ないのと同様、
多くの教師は
「自分の理解の範囲内」のことしか理解出来ないし、
その理解の範囲というのが大変「狭い」、その上に「低い」のでした。

アンジュさんが言う通りもし次男が我が家ではないところに生まれていたら、
周囲に理解者が一人も居ない状況になっていたことでしょう。
幸いにして私が親ですから、次男の行動を理解し平然としていたので、
次男がグレることもなく素直に育ってくれたのです。

世の多くの親は「他人から認められる」ことばかり考えているようです。
しかし他人の意見は皆同じではありません、皆、違うのです。
他人全員に認めてもらることなど不可能以外の何モノでもない。
そこをまず理解しないといけない。


とは言っても私から見てもいたずらとしか思えないことも次男はしていました。
担任が困って
「これから家庭訪問に伺います」と、年に数回電話が掛かって来て、うんざりしました。
私は担任と会話する必要を感じてないのですが、
相手が
「いや、必要なんです」と言うので仕方なく家で面接をしていました。
(※私には必要なくても相手には必要らしいので、何故必要なのかは実際に会話してみないと分かりませんから
   それを知るために会ってみました)


担任が言うには

「生徒全員のために、ご褒美シールを配っている。
ちゃんと出来た子にシールを渡してノートに貼らせている。
ところが◎君は担任の机の中のシールを盗って自分のノートに全部貼り付けてしまった。
他の子は皆、ガッカリしている。
◎君にはルールが通用しない。◎君をどう指導していいか分からない」
と言うんです。
げ〜〜〜。
つまり、◎は「私に似ただけ」ってことですかね。
それはすみませんでしたっ。

まぁいろいろあって、何故か校長からも
「お母さんちょっと学校に来てください」とか面倒なことを言われましたが
担任や校長から言われた件に関しては◎ちゃんを叱ったことがありません。
感情的にならず
「二度とするな」と言い渡すだけです。
次男を怒らないのは私から見て許しがたいことをしていないからです。
そう、私は常に
自分の判断>他人の判断
なので、他人からどう言われようと平気なのです。(他人の意見は参考程にするが)

子供はいろいろ失敗して学んで行くんだから、いいぢゃないか、と思うし、
大人もいろいろ失敗して学んで行くんだから、良いと思う。

問題になるのは失敗した時の反応です。
これがなってない場合は凄まじく怒ります。(詳しい内容は省略します)


いろいろ書きましたが、親が自分なりの判断力を持ち、周囲の人から認められようと思わず、
子供を理解し、基本的に子供の味方をしてやれば決してグレることは無いと思いますよ。

<次男の場合1・・・天才児なのに0点>(2010年3月12日)


さて、3月も半ばになってしまいました。
今年高校受験のお子さんをお持ちのお母さん、もう終わっちゃった頃ですかね。
もっと早く書き始めればよかったのですが、怠け者ゆえ、こんなに遅くなってしまって済みません。
仕方ない、来年受験するお子さんのために末っ子の場合を書いてみましょう。



末っ子の◎ちゃんが小学生になり、テストを受けました。
賢い子なのでさぞかし良い点かと思ったら
「0点」だったので夫婦で驚きました。
「こ、このような点は見たことが無い!◎◎家開闢依以来の点数だ!」と、記念にカレンダーに貼り付けておきました。
主人は◎ちゃんを
「不憫だのぅ」と気の毒がっています。
上の子の時は「殺しそうな勢いで怒っていた」のですが、末っ子なので扱いがだいぶ違いますね。
担任の先生も
「こんなに賢いのに何故0点?」と不思議がっていました。

私はそのうち分かるようになるだろう・・・と放置していたら、その後も全く出来るようになりませんで、
4年生頃には
「残り勉強」をしていました。
それも私が知ったのは「よそのお母さんから聞いて」分かったのです。
ウチの子と指輪のK子の子ともう一人が毎日残り勉強をしていたのでした。
(指輪のK子にそれを教えたら、驚いていました。彼女は私より知らなかったのでした)
これが最初の子なら親は気が動転するところですが、うちの子もK子の子も末っ子だったので
(まぁ、いいか)(子供にはいろいろいる)と納得したのでした。

さらに◎ちゃんが
「授業中椅子に腰掛けていられない」という驚愕の事実を知ったのもこの頃です。
4年生の担任が
「◎君は最近椅子に腰掛けていられるようになりました」と言ったので(え?)と驚いた。
ってことは・・・今まで腰掛けていられなかったってこと?


◎ちゃんは学校帰りに近所の塾に寄り、遊んでいました。(姉と兄が通っていたので)
その他は毎日自転車であちこち出かけていたようです。
後年近所の奥さんに
「◎ちゃんは小学生の頃、毎日自転車に乗っていたわね(笑」と言われて笑いました。
殆ど野放し状態でした。

たまに◎ちゃんのことで校長室に親が呼び出されていましたが(年に三回ほど)まぁ、いいか、と。
ごくたまに学校のそばの川に落ちて流されそうになっていた処を親切な人に助けられたり。

こういう言葉があります。
「一人目は親が育て、二人目は(忘れた)、三人目は社会が育てる」
それとも
「一人目は本(育児書)が育て、二人目は親が育て、三人目は社会が育てる」
だったかな。
どちらにしろ、「三人目は社会が育てる」のです。


それから
「捨て育て」という言葉があります。
「捨てて、育てる」
どういうことかというと、親が何でも口を出し世話を焼くのではなく、子供の自由にさせること。
通常は関わるのは良いが親が何も分かってないものだから、いくら正面から向き合おうとそれは
向き合っていることにはならないのです。
向き合っているのは身体だけw
親に「心」(能ある心・物事が分かる能力)が無いので、いくら会話をしても向き合っていないのです。

子供の自由にさせておくが全てを分かっていて、その上で子供に自由にさせる、これが捨て育てです。
今、子供の数が少ないので子供二人くらいだと親がそのレベルに達してないので、捨て育てが出来ません。
(勿論何人子供がいようと、それが出来ない親がいますが)

子育ての下手な親に育てられても子供は柔軟だし、失敗されるのも本人の経験になるのでOKです。
ただし、限度を超えるまでの話。
子供を不登校にさせている親の方は、間の取り方が下手ですね。
他人との間の取り方も下手、我が子との間の取り方も下手。
それは親に判断力(思考力)が無い(乏しい)からです。
もしお子さんが不登校になったら、チャンスですから、ここで生まれ変わるくらい自分を変えてみましょう。
それをするためにお子さんは不登校になったのです。
あ、話が脱線した。


とにかく四人目なので殆ど放置していました。
成績は悪いが毎日楽しそうでした。
◎ちゃんはいつもニコニコしているね、と言われていました。
たま〜〜にタチの悪い子にやられていましたが、私が本気で怒らない限り本人も何ら打撃を受けず。
(親が気が小さく、小さいことでも許せず本気で怒れば子供も同じように感じます)
(子供の意識は親の意識の上に乗っています)
(親が泣き騒げば子供も泣き騒ぎます)
(親が「こんなことは何でも無い」と思えば子供もそう感じます)
(見えているところよりも見えてないところからの影響の方が大きいのに誰も気づきません)


子供時代に思いっきり子供時代を楽しんだ子は良い大人になる・・・・・・・・・・・・・・・・・はずだ、と
私は(子供の世話をしたくないので都合の良いことを)思いました。
しかし考えてみれば分かる。
子供時代にした方が良いことを大人になってからやってもそれは遅い。
泥遊びや鬼ごっこなどを思う存分やった方がいいですね。

でも今の子供は塾やお稽古ごとで何かしら用事があり、遊び相手を探すのもひと苦労です。
なので我が家の◎ちゃんは毎日自転車で冒険していたのでしょう。
(放浪が好きな私に似たのかもしれません)
<チャネラーの意見>


今から10年ほど前にアンジュさんのチャネリングを受けました。
するとウチの◎ちゃんは「これから地球で起こることを魂レベルで知っている」と言われた。
そして「普通の親の所に生まれていたら(精神を病んで)おかしくなっていたでしょう」と言われました。

その後10年経ってからジュネさんに訊いたらやはり◎ちゃんは宇宙人だそうです。
地球人の出自は皆宇宙人ですが、◎ちゃんの場合は初めて地球に転生しているそうです。
なので普段からシータ波が出ている、と言われた。

◎ちゃんは不思議な子で私から見ると「何でも知っている」のです。
殆ど喋りませんが、シータ波だからでしょうか?
以上、トンデモでした。

しかし頭が抜群に良いのにテストが0点なら普通の親なら「やれば出来る!」と、勉強させるモードに入りますが
我が家は四人目なので子育てにも飽きていたので、まぁ元気で生きているならいいだろう、と放置。
私が怠け者だったのが幸いしたようです。

<長男の場合8・・・受験>(2010年3月11日)


さて、志望校と学科が決まった長男は受験日まで週4日近所の塾へ通い、受験して合格しました。
合格発表を私と長男で見に行きましたが長男は
「絶対受かってる」と自信満々です。
呆れたが受かってました。

入学後は校内で最も偏差値が高い学科なので三年間エリート気分を味わっていたようです。
そのことが長男のやる気を引き出したようです。
実業高校は様々な資格を取らせるんですね!
面白いです。

資格を沢山取り、校内では気持ち良く過ごせた長男は大学よりも専門学校の方が向いています。
なのでこれだけは私が「大学はダメ、専門学校にしなさい」と説得した。
(人間には具体的なものに強い人と抽象的なものに強い人がいます。
  長男はどう見ても具体的なものに強かった)(つまり抽象的思考が出来ないタイプ)


専門学校の情報処理(だかなんだか)に入った長男は、普通高校から来た学生が四苦八苦しているのを尻目に
スラスラと課題をこなし、資格を取りまくり成績はトップで卒業。
成績が良いのでご褒美としてなんだかの金が返って来たので、それで運転免許を取りました。
(普通高校から来た子は毎日追試をしても授業について来られず、暗い顔をしていたそうです。
  資格試験は年に一回だか二回しか受けられず、一度落ちると次に響くしヂゴクだったようです)



鶏口となるも牛後となるなかれ、を地で行ったような長男は今関東地方の大都会で暮らしています。
仕事はまあまあ楽しいようで、仕事仲間にも恵まれているようです。
長男はとりあえず自分が出来て自分に向いている仕事に就けたのです。
小学校時代、一人で休み時間を過ごしていた子供が一人前になってくれたので親もひと安心。

子供時代に生まれたのが早いとか成長が早い子の中のタチの悪い子が同級生をこバカにする傾向がある。
小学生の頃いくら成績が良くても、8割は後に成績が下がってしまうのだそうです。
(早生まれの子が同級生に追いつくのはウロ覚えですが、中二の三学期だそうで、
  それまでは遅れているわけですよ。
  4月生まれの子が立っている頃やっと生まれて来るので、
  その差は小さければ小さいほど「大きい」のです)


他の子より成長が遅い子が後になってだんだん頭角を現して来る。
なので小さい頃の成績の良さに有頂天になったり、悪さにがっかりするのは「早い」。
まだ人生が始まったばかりなのにそこで一喜一憂するのはいかにも頭が悪く気が小さいと言えます。

人間の真価は死んだ時に定まる(死後の世界を抜きにすれば)ので
親は少しくらいのことでうろたえていてはいけませんね。



※それから褒めることも大事です。
  「工業高校の制服、格好いいなぁ!」
  「資格取得した人は◎◎家開闢以来だ!凄いなK!」
  など、何でもいいんですよ、適当に言っておけばw

<長男の場合7・・・志望決定まで>(2010年3月11日)


話が前後しましたが、長男が何故情報(コンピュータ)をやりたくなったか、経緯をお話しましょう。


長男は小学校時代大変他の子供と比べて精神の発達の遅れが甚だしく
クラス内ではのけ者にされているような状態でした。
学校帰りに寄っていた児童館の世話人のおばさん達からは
「いい子に育ったわねぇ!」と褒められていましたが、
今性格が素直で無邪気な子は意地の悪い子の標的にされます。
勿論性格が素直で無邪気でも頭が良く抜け目が無いなら良いのですがそういう面がありませんでした。
なので意地悪をされていたのでした。

(長男のクラスの男子児童にはロクな者が居ませんでした。
  ウチに遊びに来るのはいいが、弟の◎を無視する苛めるなどしたので
  クラスの大半の男子は私に殴られていましたw
  いいんですよ、子供は絶対親には言いつけません。
  もし言いつけたら、今度は親からも叱られますからね)


それもあったためか(つまりアタシが殴ったことよ)長男は休み時間を一人で過ごしていたのです。
可哀想ですが仕方ありません。
子供には
大器晩成などという概念がありません。
「今、ここ」しか無い。
自分が知らない世界のことなど分からない。
それが子供です。


さて、小学校4年生頃
「パソコン買って!」としつこいので、当時貸してくれるのがあったので借りました。
ところがせっかく苦労して借りたのに長男はちっともやりません。
仕方ないので私がやることにしました。
そのおかげでパソコンが上達したのでこれは「上」の存在が長男に言わせたのではないかと思っています。
長男には将来やりたいものが沢山ありました。
コック・漁師・ワインのソムリエ・探偵・商売人など。
全てアニメの影響だと思うのですが、私の弟がSEでお金が沢山もらえると知り、やりたいと言い出した。

中学生になっても
「将来やりたいモノ」が沢山あり過ぎて担任から「一つに決めなさい」
言われているのを見た時は笑いました。
当時長男はコンピュータ部に入っていました。
三年生になり、他の子が部長をやっていました。
長男は下級生に教える係りだったのですが、誰も質問してくれないらしく残念がってました(大笑い)
普通ならふてくされるところですがとにかく性格が素直で無邪気なので残念がっているだけ。

良い性格は一生の宝です。
それなのに世間の人にはその価値を過小評価している。
これでは小学生と同レベルですね。
まぁ、いいけど。

そのような経緯があって、長男が中三の頃にはやっと将来はコンピュータをやりたい、と
定まってきたのでした。
(しかししばらく「平日はSEをやって土日は漁師をやりたい」と言ってました)
(親もただ放置していたのではなく、コックをやりたいと言えば「そうかい、コックの修行は
 毎日厨房で先輩から蹴られるのだ。一年で半分が辞めるそうだ」と教えたり
 「探偵は殺人事件なんか捜査しないんだよ、それは警察の仕事だよ」と教えたり・・・親も大変でした)


子供なので世の中の情報が乏しい。
親は子供に情報を与えることしか出来ません。
それは本やネットで得られる情報ではなく、「現実」という情報です。
そりゃ親のフィルターが少しは掛かりますよ。
親も万能ではないし、集められる情報にも限界がある。
でもそれを承知の上で子供に伝えられるならそれでいいんじゃないでしょうか?

<長男の場合6・・・工業高校に行きたい>(2010年3月10日)


長男は「今の自分の実力で入れるところ」であり「自分が好きなこと」をやれるので工業高校の情報科を選びました。
その科は工業高校の中では一番偏差値が高く、「長男は鶏口となるも牛後となるなかれ」を狙ったのかもしれません。
男子にはそういう面があるので私は理解しました。
(工業高校へ行った人は私と主人の兄弟には居ないので、興味もありました)

それで秋頃志望校が決まってからも長男は家では1分も勉強をしなかった。
近所の塾には小学生の頃から通っていたし、中三になったら週に4日になっていたので、受験対策はこれでいいか、と
私も思っていました。
(学校で毎日5時間から6時間勉強をしているのです。それ以上やれ、と親が言うのは簡単ですが、
  本人にしてみたらとても疲れることです)
(また、今の中学校は親が通っていた中学校とは質が違うのです。
  私は中学校へ行ったらあまりに殺伐としていたので「こんなところで毎日授業を受けている倅」が気の毒になった。
  学校へ通うだけで神経をすり減らすと思ったのです)



勉強しない子に勉強しろと言うのは簡単ですが、親からやいのやいの言われてする勉強は
ムカついているのできっと頭に入らないでしょう。
だから勉強しない子はそれで良いと思います。
何も高偏差値の高校に入らなくてはならない決まりはなく、その高校で自分がやりたいことがあるならどこだって良い。

勿論大学へ行きたい子ならその地区から行ける、最も偏差値の高い進学校へ行くべきです。
その努力が出来ないなら大学へ行く資格は無い、とは言わないが、もし大学へ行きたいなら中三の時から
努力せよ、と思います。

<閲覧者の方から>(2010年3月9日)


下の記事<長男の場合5・・・男子は女子より難しい>を読んでの感想が来ました。

「ifの周辺2」の

>「本人は高校中退、引きこもり或いは暴走族」という事態に。
の一文を読んで、経験者なので思わず苦笑しましたw

私の高校選びの時は、自分が意志薄弱でどうしたいのかわかってなくて、
無意識的に親に同調して「進学校行って大学行けばとりあえずなんとかなる」と思っていました。
あと、「自分を良く見せたい」という見栄もありました。
本当は勉強そこまで好きじゃないのに、
「中学のノリでなんとかなるでしょ」みたいな感じで進学校に行ってしまい、かなり苦労しました。
自分が高校中退に至ったのは、精神面での未熟さが原因ですね。
(今も未熟ですが、当時はそれより未熟でかなり酷かったです。)

私の中学時代の同級生に、勉強ができるのに部活をやりたいということで
偏差値的に学区内で2番目の高校に行った子がいて、
私はずっと「学力があるのにもったいないなあ」と思っていたのですが、
最近になってようやく彼女の意志が理解できてきた気がします。
彼女は「やりたいこと」のために高校を選んだんだな、と。
こんな当たり前のことが、今までの私にはわからなかったです。
それと共に、やりたいことをやっていいんだな、ということもわかってきて安心しました。



そうなんですよね。
女子は特に何がしたい、これじゃなきゃ嫌だ、というのが無いというか、男子よりは弱いようです。
(勿論中には確固たる意志を持った女子もいますが)
なので高校受験時には親が勧める高校を従順に選ぶ場合が多いのではないかな。
トンデモ無い高校を勧められたのでは無い場合は、素直に従う場合が多いと思います。


だから「良い」かというとこの閲覧者の方の例のように
本人の意思を親も本人も確認しないまま受験してしまう例がある。
そして後になって受験時に考えなかったツケを払うことになる。

そういう女子はいますね。
親が勧めるとその高校に対して「どうしても嫌だ」と思う理由が無い場合です。
対象の高校を良く調べない。
世間の評判で志望校を決めますからね。
親が考えないのだから子供である本人が考えられるわけがありません。
思考しなかったために数年後に破綻する例は沢山あるのです。
(男子にもあります)
<或る大学生の場合>


今から10年ほど前ネットの掲示板で不本意な大学に入ってしまった女子が書き込んでいました。
その女子は進学校を卒業しています。
受けた大学は某有名私大の理工学部建築学科だったかな。
そこを受けた理由は「担任が勧めたから」「成績が良かったから」「合格点に達していたから」
というもので、「自分はそれを好きだから」「それを勉強してみたいから」「将来、それをやりたいから」
というのではなかったのです。

それで入学はしたものの、授業はつまらなくて苦痛で仕方ない。
何故自分がこのような学部学科に入ってしまったのか、理由が分からない。
あ、担任が勧めたからだ。親もそこが良いと言った、という状況。

この状況に対して周囲の人が説教することすること・・・
彼女に対するコメントは
「いったい何をやってんだ?」みたいな容赦無いものが多かった。
彼女は一刻も早く苦痛な学科を辞めたいのですが、でもこれから浪人して受け直すのも大変。
どちらにしても大変なので悩んでいたのでした。

このように女子の場合、あまりにも素直過ぎて従順すぎるために自分が後で苦しむことになります。
自分の意思が分からない人が多いですね。
そういう子の親自体が自分の意思が分からないのでしょう。
自分が何を考えているのか、思考力が無い(乏しい)ので分かりません。
だから親は自分の子供に
「ちゃんと意志を持て」と育てることが出来ない。
(意志を持つことを「我がまま」と同一視している人は多い)
自分の頭の中に無いものを子供に教えることは出来ません。

高校中退者が多いのはこのような場合と、下の場合が多いですかね。

<長男の場合5・・・男子は女子より難しい>(2010年3月8日)


男女両方のお子さんをお持ちの方なら分かると思いますが、女子の場合は言語での理解力が
男子より勝っているので、意見交換が楽です。
なので志望校決定の際、男子より楽なのです

さらに、女子の場合男子よりも「絶対コレをしたい」というのが弱いと感じる。
勿論女子だって「〜〜をしたい」という気持ちはあります。
個人差も大きい。
でも男子の場合は女子よりも「〜〜したい」という気持ちが平均して強いように思えます。
一説によれば
「男子たるもの、15歳になって自分が将来やりたいことが分からないようではダメ」だそうで、
この一文を読んだ時ブッたまげました。
当時私は二十歳を過ぎていました。
そりゃ漠然と〜〜になりたい、とか〜〜をしたいな、という気持ちはあったが
ハッキリと自分の職業を決定していたかと言うと、それはありませんでした。
ましてや15歳でそのようなことを決めるのは・・・無理?
本人に「〜〜をしたい」「〜〜になりたい」というハッキリした目標が、
通常の15歳の男子にはあるようですから、それを踏まえた進路決定が出来るので私などはむしろ「楽」だと思います。
ところが、世の親は本人の意向を無視して親の気持ちを押し付けてしかもそのことに気づかない人が多い。
驚きですね。
これでは親は息子に「後々問題を起こせ」と言っているようなものです。
(事例は沢山あります)
さらに、これも親の価値観を押し付けがちな事例ですが「親や世間から見て、良いと思える高校を勧める」というのがある。
どういうことかというと「世間的に名の知れた高校」「偏差値が高いと誰もが認める高校」「進学率が高い高校」を良しとし、
「世間的に名が知れてない高校=新設高など」「偏差値が低いと誰もが認める高校=実業高校や低学力高など」
「進学率が低く、就職率が高い高校」を良しとしない傾向があります。
親がそういう価値観で生きているからです。
しかも無自覚です。
なので、息子の(娘でも)受験の際に親が良しとしない高校へ行きたいと言い出せば、慌てたり怒ったりしますね。
さらにその子が親が良しとする高校に入れる学力を持っている場合、親は子供が考えていることが全く理解出来ません。
なので必死に説得します。

親の考えはこうです。
「世間から見てA高校に通っていれば、校内の成績などは他人から見ても分からないのだから、A高校へ行った方が良い。」
 (良いというのは「得だ」という意味です)

でも子供の気持ちはこうなのです。
「そりゃA高校に入れるかもしれない。でも、そこに入ったら俺は中の下だろう。だったらB高校でTOPになった方がいい。」
ところが親の考えはこうです。
「しかし他人から見たら中の下だろうが、下の下だろうが、そんなコトは分からないだろ。
 それにそういう高校に入ればそのうちその他大勢と一緒になってしまい、B高校でも中くらいか中の下になっちゃうぞ。」

人間、大勢の中の中間にいるのが楽というか、流されるというか、そういうのを親は経験から知っているのでこう言います。
ところが息子の意見はこうです。
「だけどそんなの、入ってみなきゃ分からないだろ。」
親は言います。
「入ってみなきゃ、と言ったってオマエ、入っちゃったらお終いなんだよ!
  やっぱりダメだったと言って簡単にA高校に入り直せないんだぞ。」

それに対する息子の意見はこうです。
「別にA高なんか入りたかあねえんだよ!」


親はせっかく頭が良く成績も良くA高校に入れる学力を持っている息子が、
何故偏差値が低いB高校に行きたいのか全く理解出来ないのです。
息子はA高校で尻について行くよりも、B高校でTOPを取り三年間充実して通いたいのです。
そりゃそんな先のことは分からないし、三年間TOPを死守するのは容易ではないことを親は知っている。
親は無意識無自覚に「なるべく安全な安易な道」を選んでいて、それを息子に勧めているのです。

親の気持ちは分かりますよ。
でも高校に通うのは本人なのです、親ではありません。

(親の金で行くんだろ、だから関係有る、と言う手もある。親が金を出すんだから言うことをきけ、みたいな。
  これをやるほどの親の子はかなり不幸だし、後の反動が恐ろしいですが)

親は自分の気持ちより、この件については主役である本人(子供)の意志を最大限に尊重するべきですね。
つまり
親の「我」を引っ込め、学ぶことが求められます。
この時学ばないと、不本意な高校に入ったことによる反動が入学後にやって来ます。
その時大変な思いをして親は学ぶわけですが
(勿論これでも学べず、不愉快になるだけの親が多いが)
その時は「本人は高校中退、引きこもり或いは暴走族」という事態に。

何事も小さいうちに気づき学ぶことが出来れば良い。
そうでないとだんだん大きくなります。
何故なら小さい刺激で分からない場合は刺激がどんどん大きくなるからです。
(事例が沢山あります)


息子(娘)が「(偏差値高い)A高校より(偏差値低い)B高校を選ぶ理由」は中国の古い格言
「鶏口となるも牛後となるなかれ」なのだ、と分かるほどの親になっておいた方がいいです。
そして敢えて
”困難な道”(笑)を選ぶ子供に対し「素晴らしいなおまえ!中国の賢者のようだ!」と賞賛するべきでしょう。
賞賛しなくていいが理解はするべきですね、この件だけでなく全ての件に関して上から説教叱責しかしないのではダメ。
理解しなくては。

<長男の場合4・・・実は仲良し>(2010年3月5日)


実は長男と主人は
「同波長の法則」のせいか、とても仲良しなんです。
主人は
「バカな子ほど可愛い!」と言って毎晩酔っ払っては倅をからかってました。
長男も立ち上がって
「何だよ〜父ちゃん。酔っ払ってんじゃね〜よw」
「このバカ野郎♪」
「なんだと父ちゃん。殺されたいのかい?」

見れば二人はお互いに抱き合っています。
とても嬉しそう。
こんなに仲が良い父と息子も珍しいのではないかというくらい仲が良い。

主人はいつの間にか俺そっくりの体型に成長した我が子が可愛いし、
しかも頭が悪いときてるので不憫でならない。
誰に似たのか主人には分かってないようだが他の家族は皆知っている。

「父ちゃんに一番似ているのは長男のK」だということを。
しかし主人は1分も勉強をしない倅が情けないというか、理解出来ないのです。
自分が子供の頃はちゃんと勉強したし、当時は受験生は勉強するのが当たり前だった。
その当時の「常識」をン十年経っても大事に抱えているのです。
◆自分が知っている”常識”通りに人を動かしたい
◆自分がやって来たように人を動かしたい(低次元のサヌキ)


こういう人は「今」とか「相手」を見ません。
ひたすら「自分の頃は・・・」と思うのです。

これを「心が無い」と言います。
主人はとても優しく普通の意味では「心有る」人です。
私よりずっとそういう意味では「心が有る」。
しかし相手を見ないで思いやるのでそれを「心が無い」と言います。
こちらの「心が無い」という言葉は相似象から来ています。

二種類の「心」がある、ということ。


一つは普通の「心が有る」。
殆どの人の「心が有る」とは「相手を見ないで自分の気持ちだけ
自分の考えだけ、自分の”常識”で思いやること」です。
その段階(レベル)だということです。

もう一つは上級の「心が有る」(相似象)。
相手の状況を見て(状況には性格や今の時代など、様々な事情が含まれる)
「今」どのようにしたら最も良いか考えることが出来ることを「心が有る」と言います。




普通の心有る親が子供に要らぬお節介をした挙句、子供の人生を邪魔していますが
それに気づく「心」(判断力)も無いので(それがあれば余計なお節介はしない)
日本中あちこちで問題が起きていますね。

<長男の場合3・・・親子喧嘩>(2010年3月2日)


うちの旦那、長男の受験前、受験後、合格後、入学後に
「工業高校なんかなぁ、高校じゃねえんだよ!」と怒鳴ってました。
その都度倅は
「るっせえなぁ!自分が進学校出たからって、うっせえんだよっ!」と怒鳴ってました。

二人で立ち上がって向かい合って手を出すわ足を出すわ・・・
私はPC打ち込みながら「K!存分にやれっ!」と声援を送ってました。

父親と息子が喧嘩を始めると、怖くなっておろおろする主婦がいます。
そんなの勝手にやらしときゃあいいんです。
存分に殴り合って雌雄を決すれば良い。

ところがうちの旦那と倅は根が優しいので殴り合いにはなりません。
怒鳴りあいだけ。
実にうるさい。
「うるさい!外でやれ外で!」
と、怒鳴るのは私。



しかしウチの倅が鈍くて良かったです。
これが繊細な子だったら”自殺”するところですよ。
良かった・・・アホで。

人間を構成する要素で何が一番大事かと言えば
@命
ですね。
その次に
A性格・心
ではないでしょうか。
その次に
B健康・体力など身体に関すること
ですかね。
C物事を分かる能力
D知恵・気働きなど

勉強なんて順位としてはずっと後です。

身体が丈夫で心が優しく素直で逞しいので、私から見たら倅は”合格”なのです。


勉強が出来ても性格が変で物事が分からない子の場合は、
親はその子に対して腫れ物に触るように扱わないとなりません。
それだけならいいが、そういう子が社会に出たら決して仕事など出来ませんから
社会に出てから大変なことになります。
自分では「勉強が出来る」と思っているし「妙なプライドだけは高い」のです。
それでいて「仕事の能力は殆ど無い」としたら、そういう社員は会社には不要な人材です。
真っ先にリストラ対象になるでしょう。
そこまで行かなくても会社の中で不要な人材として窓際に追いやられます。
でも妙なプライドだけは高いので、そうなっても決して自分が原因とは思わず
何度も転職を繰り返す。
こういう人の多くがウツになっている。


それに比べたら頭が多少悪くても凹まない子の方がずっと良い。
企業が欲しい人材は「ネアカ・ノビノビ・へこたれず」だそうです。
頭の良さは重要ではないし、勉強が出来ることはもっと必要無いようです。

<長男の場合2・・・志望校は実業高校>(2010年3月1日)


と、いうワケで小学校から塾に通っていたわりにはちっとも成績が良くならない長男でした。
中学生になっても成績は良くも悪くもない、中の下という感じ。
そんな倅も中三になりました。

成績が中の下。

こういう場合は、現実的に受験できる高校を選ぶ際、ちょっと困難です。
何故なら偏差値の高い高校が志望校の生徒が模擬テストを何度も受けるにつれて
志望校を変更してきます。
すると、上の生徒が下に下りて来る。
すると下の偏差値の高校を志望している生徒の中で、下位の子がさらに下へ志望校を変更する。
なので一番偏差値が高い高校を受ける生徒よりも複雑になるのです。
ちょっと受験が困難かもしれません。

しかも倅は工業高校を受けたいと言い出したのでさらに複雑怪奇に。
実業高校は科に分かれていますから、科によって偏差値が違うのです。
こういう体験は私も主人も初めてでした。
お互いの兄弟に実業高校を受験した人がいないのです。



私は珍しい体験が面白いので楽しみました。
ところが主人は「実業高校なんて高校じゃない!」などと言って怒っているのです。
主人にしてみれば倅が努力をしていない点が気に入らない。
楽をして「入れる高校」に入ろうという、その根性が気に入りません。
人間は努力をするものだ、と決めている。
それなのに、自分の倅が・・・なんということだ!みたいな?

それからもう一つ。
自分の子供が通っている高校を自慢したい気持ちがある。
男性は(女性もか?)同級生や会社の同僚の中で子供の受験の話題になると
「偏差値の高い」「有名な」「伝統校」「進学校」を受験するとか、合格したとかいう話題になる。
その時自分が良い気持ちになることが重要なようです。
(これは主人だけではなくて男性の友人に聞いた話でもそう)
(主人の場合は私が観察した結果で、書いてます)


これらの理由から主人は倅の志望校に反対でした。

倅の人生なんだから自由にやればいいんです。
それがオヤジには分からない。

<閲覧者の方から>(2010年2月27日)


このコーナーはこれからお子さんが受験をする、という閲覧者の方の参考になっているようで
沢山の感想をいただいています。
その中で具体的な情報がKさんから来たので、ここに掲載します。



パンドラいつも ほぼ毎日拝見しています。
受験生の話は 特に真剣に見ています。面白おかしく読んでます。
まさにあと数日後には、息子が本命の高校受験です。
こちらの県は 普通高校が少なく 選ぶ余地があまりありません。
 
息子は 県の東部一の進学校に入れる力は十分にあるよ。と塾講師に評価をもらっていましたが
息子は中一の頃から心に決めた高校があり東部2番目の進学校に志望し その気持ちは 
1ミリも揺らぎませんでした。
親は一瞬 汚らしい欲が出ました。子供の意思を曲げさせようと 思いました。
 
しかし、ここ数年おかしなことが起こっており 腐っても●校(東部一の偏差値)と言われる高校より
◎校(東部2番目)の方が倍率が高いのです。(汗、汗です)
 
コレも世の中がひっくり返っている事の一つのような気がします
 
なぜ こうなったのか はっきりとは分かりませんが、みんな気づき始めたのだと思います。
成績だけが勉強だけができればいい子を育てる学校と
トータルバランスに優れた社会で生き抜ける子を育てる学校と どっちが子供の為か・・・
 
でもいまだに ○○医院の子とか ○○会社社長の子とか ウチは代々●校出だからで 無理やり
勉強させられて 最後には うつ病や 自殺 引きこもり すごく多いです。
あっ ちゃんと生き抜く方も 立派になる方も いますけど。
 
●校の方が競争率が低いのでとも 思いましたが 息子の一途な思いは ブレませんでした。
だからなおさら合格して欲しいです。喜ぶ顔が見たいもんです。
 
母親は 見守ることぐらいしか出来ませんがね。
 

そうですね。
この意見から幾つかの教訓を得ることが出来ます。

@親が子供だった頃の”常識”を、今の子供に当てはめるのは”愚”(間違い)だということです。
  その件(受験)について親が情報を集めて真剣に考えないと、それは「無意識・無自覚」ということなので
  無意識のうちに「自分が子供時代に良かった高校」を「良い」と判断してしまいます。
  本当にその高校が「良い」のか考えないで、です。
  それを1世代違う、自分の子供に強要すればおかしなことになるのは当然なのです。
 
 (おかしくなっている子は沢山いますよ)
  Kさんは途中で気づけて良かったですね。

A大人はなかなか気づかないが子供は一足先に、新しい世の到来を感じているのではないか。
  大人は古い世界に生きていますが、子供は理屈ではなく、新しい世の価値観を知っていて
  それに沿う生き方を選択している。
  新しい世の価値観とは「幸せとは金銭の多寡ではない」「幸せとは見掛け上のものではない」ということなど。
  
B高校受験は子供が主人公なので、親は基本的に見守ることだけしていれば良い。
 
 (勿論、「見てるだけ〜」ではありません。車の運転や金を出すこと、健康状態に気を配ることなどは
   親の務めです)

<長男の場合1・・・同級生と離すために塾>(2010年2月26日)


長男のKは、塾が近所に引っ越して来てくれたので、小学校4年生頃から通いました。
姉(次女)が通っていたのと、塾に行かないと宿題もしないから、でした。
それから毎日TVゲームをするのは良いのですが、友達の家に行ってゲームをしていた。
ゲームをするのは良いが、ろくな同級生が居なかったので、毎日彼らと一緒に居させるのはまずいと思ったので
週に二回くらいはそのような集まりから離したかったからです。

(小学校3年生になった頃、Kの同級生の中に、遊びに行った家で盗みを働く子が出てきた。
  母親は、学級懇談会などで熱心に発言するが、殆ど何も分かってない人でした。
  多分ご主人の方も殆ど何も分かってない人だろう、と推察されます。
  彼らの住み方を見れば分かりました。
  Kの同級生男子は殆ど躾をされておらず、性格の良い子は少なかった。
  親が何も分かってないと子供はそうなります。
  親を周囲が変えるのは不可能なので、離すしかありませんでした。
  勿論学校では同じ教室で学んでいるのだから、影響をゼロにするのは不可能ですが)


娘の時には無かった困難がやって来たのです。
躾の悪い、人を人とも思わない小学生が殆どだったのは、その親がそういうレベルだったからでしょう。
(これは私の憶測ではなく、彼ら親と関わった経験から書いてます)

娘達が小学生〜中学生の頃も勿論同級生には変なのがいましたが、娘達は知恵で切り抜けていました。
でも息子には知恵が無く、人が良いだけだったのでタチの悪い同級生から半分苛めのような
扱いを受けていたのでした。
なので塾は避難所の役目も果たしていました。

<次女の場合9・・・なんと合格!>(2010年2月25日)


さて、入試二週間前に目の色が変わった次女は●●女子を受験しました。
「試験の出来はどうだった?」と訊いたら
「う〜〜〜ん、良く出来たと思う」と言うんですよね!
とても信じられません。

それから数日。
合格発表を見に行きました。
私が車を運転して行ったのですが
(絶対落ちてる)と思ったので嫌になり(はい、私は楽しいことだけが好きです)
「おまえ、見ておいで」と次女に言いました。

すると帰って来た次女が
「あったよ。」と言うので「うそ!」(そんなはずは無い!)と、確認するために合格発表の掲示を見に行きました。
信じられないことに次女の番号がありました。
××大学付属を落ちたのに、それより偏差値の高い●●女子高が受かるのは殆ど無いことなのです。

その場に公衆電話があったのでそこから、まず主人の母に
「受かった」と小子が電話しました。
すると義母はとても喜んでいました。
次に次女は私の母に電話しました。
すると
「本当かねぇ」と疑っていたそうです。
さすが私の母、確認しないうちは信じません。



帰宅してから小子に、心配している中学校の先生に報告に行かせました。
小子は一人で自転車で報告に行きました。
職員室に入って担任に
「受かりました」と報告したら、職員室に居た先生方全員が
「奇跡だ!」と言ったそうです。


いや〜〜〜この受験はハラハラしましたね。
次女の受験前に一足先に大学に合格していた長女に、
「小子が受かるよう、おまえも協力しておくれ。もし落ちたらおまえのせいだからね。」
と言ったら
「えええええええっ!!!」
と驚いていました。
あははh!

この年は大学受験と高校受験が重なり、
粗忽な私が入試日や金銭払い込み期日を間違える可能性が普段にも増して有り、緊張しました。
事務処理が苦手なので本当に受験は嫌です。
面倒臭いから。

<次女の場合8・・・みんなの協力と親の励まし>(2010年2月24日)


友人のK子の息子はいち早く推薦入試に合格していました。
なのでその時からK子はウチの小子のために仏壇に向かって祈ってくれていました。
主人の母も毎日仏壇に向かってご先祖様に祈ってくれてました。
ありがたいことです。
祈りの効果のほどは分かりませんがその気持ちが嬉しい。

私は、例の「合格する%」の表と、模擬テストの結果を小子に見せて理詰めで説得です。
「おまえは合格率10%からいきなり50%になった。
 ということはだな。
 この成長率で行けば次は90%になるということだ。
 90%ならおそらく、受かる。
 また、こっちの表ではこのように低い偏差値でも受かっている人がいる。
 おまえもきっと受かるだろう。
 間違い無い」

と、トンデモな説明。

中学生はバカですから(笑)そういう(いい加減な)情報でも信じるんですよね!

というか、これから受験しようという生徒に対して親があまりにもマイナスな言動を繰り返せば
受かるものも受からなくなります。
本人のやる気を削がないよう、前向きに受験できるような環境を作るのが親の役目です。


さて、親は今回も”平常心”を保ち、普段通りの生活を送り、
グレープフルーツ・ジュースを飲ませ、本命の●●女子を受験させました。

<次女の場合7・・・滑り止めに落ちる>(2010年2月23日)


さて、年が明けて2月になり、滑り止めの××大学付属高校を受験しました。
結果は不合格でした。
するとなんということでしょう、旦那が怒ったのです。
「実に忌々しい」という顔をしています。
子供が受験に失敗したら怒る親って・・・日本人の場合、こういう親が多いんですかね。
これって怒ったり叱ったりするようなことではありませんよね。
親に判断力が無い(乏しい)と、このような反応をします。
かなり、まずいです。
滑り止めに落ちたら「本命頑張れ」と言うならまだ良い。
なんだかなぁ。
親が子供の受験の邪魔をしているケース、実は多いんですよ。
本人の足を引っ張り、勿論それを自覚していないケースです。
困ったものです。



本人は
「別にあの高校は行きたくなかったからいいよ。」と平然としていました。
凄い平常心と申しましょうか、居直りと申しましょうか。


その直前に最後の模擬テストの結果が出ていました。
それによれば「●●女子高の合格率50%」になっていました。
最後に来てこの急成長ぶり。
10%からいきなり50%に跳ね上がったのですから、もし次に模擬テストがあるとしたら
プラス40%で「90%」ですよね?
いや、計算上の話。
現実はそのようなわけには行きませんが、最後にこの上がり方なので
この勢いで集中すれば受かる可能性もあります(無いか)。

××大学付属高校の合格発表があってから二週間後に●●女子高の入学試験が行われます。
その二週間は、次女は毎晩近所の塾へ行き、最後の追い込み勉強をしていました。
目の色が変わっていました(わらい)。
凄まじい集中力で勉強をしていたのです。

まぁ、この方法もたったの二週間だから出来ることですが。
一年中これをやったら頭がおかしくなるか、東大に合格できるでしょう。

<次女の場合6・・・担任との相性>(2010年2月22日)


さて、毎月二回(一回は中学校、一回は塾)の模擬テストですが、
合格率は相変わらず10%のまま年末を迎えました。
最後の中学校の三者面談でもまだ「合格率10%」でした。
この後に及んでまだ志望校を変更しないというのは有り得ませんが、変更しませんでした(わらい)。
担任の先生は滑り止めとして、かなり低偏差値の○○女子高校を受けるよう、提案しました。
それはOKです。
女子だけで受験するというのは、受験の雰囲気の練習になるし。

で、最後に「志望校に関しては(受験のプロである)先生にお任せします」と言って面談を終えました。
年が明けて受験直前になってから次女に
「先生はなんて言ってた?」と訊いたら
「好きにすれば?と言ってた」と言うんですよね!
思わず笑っちゃいました。

教師には二種類いますね。
@間違いが無ければ、まず受かりそうな安全圏の高校を受けさせようとする、真面目な善人の先生
Aあくまでも本人の意思を尊重し、一か八かでもOKな、肝っ玉の太い適当な(いい加減な)先生

ウチの子は長女も次女もAのタイプが担任だったので良かったです。
かなりバカバカしかったです。


相性ですかね。
私は「全ては自己責任」と思っているのでAの方がありがたい。
@の先生が善意から安全策を提案するのはOKですが、もしそれを私達親子に強制しようとすれば
かなり、まずいことになっていたでしょう。
提案はOKですが強制はNOT OKです。
幸い、ウチの子の担任は適当な教師だったので助かりました。
お互いに適当同士で話も合い盛り上がってました。

相性ですから。
吉と出るか凶と出るか、それは運次第ですかね。

<次女の場合5・・・三者面談>(2010年2月19日)


さて、模擬テストを何回も受けていましたが「合格率」は低く、やっと10%に達した程度でした。
普通ならここで「やはり第一志望は●●女子は止めます」となりますが、
本人がそこへ行きたいと思っているので仕方ない。

中学校では三者面談というのを何度かやります。
三回ほどやるんだったかな。
何回目か忘れましたが担任に志望校は●●女子です、と伝えたら(え?)と言う顔をした。
でも先生、
たしか
「いける学校より行きたい学校」を受験させるというのが、教育委員会からのお達しでしたよね?
「えへへ〜」と笑って嫌がらせをしてやりました。
担任の先生は平均値からズレた人でかなり適当な先生でした。
普通の教師なら
「いや、お母さん、それはそれ、これはこれ。合格率10%ではちょっと無理なんじゃないでしょうかねぇ。」
言うところです。


今の教育は上に立つ者がバカなので本当におかしくなっているのです。
教師は「○○高校が良いんじゃないですか」とか「○○高校なら受かるでしょう」とか、昔のように言えないのです。
責任は生徒本人と保護者が持つ。
それは当然なのですが、教師が「○○が良い」などとは言ってはいけない。
言ったら最後「だって、先生が言ったもん」となり、親がクレームをつけて大変なことになるからでしょう、
言質(げんち)を取られないよう、細心の注意を払っています。
つまり「担任が責任を持たなくてはならないような発言をしない」よう、教育委員会とバカな校長が指導を徹底するのです。

なので、私は
「だって、先生は『行ける高校より、行きたい高校を受験する』みたいな指導をしていますよねw」
合格率10%でも「行きたい」んだからさ、受験していいよね?
だって、それって教育委員会がそのように勧めているもんね?
と、からかったのです。

この担任は平均値よりズレている先生だったので「わはは!」と笑って
「もう少し様子を見てみましょう」と内科医のような台詞を言ったのでその面談はこれで終わり。


今、小学校も中学校もとても変になっています。
変なのは事実ですが、親がそれに乗ってはいけない。
親はしっかりしなくては何がなんだか分からなくなり、不本意な結果になります。
状況がどうあれ、本人(生徒とその親)がしっかりしていれば良いのです、環境のせいにしてはいけない。

昔は受験は単純でした。
昔は第一志望を受けて落ちれば滑り止めに行けばよかったのですが、
今は前期試験(推薦入試のこと)後期試験(通常の受験)とかあり、それが滑り止めの高校にもあり、
とても複雑になっています。
うちの県だけかもしれないけど。
単純なことをバカな頭でいじり、却ってワケを分からなくしているのです。
教育委員会とその言いなりの校長がバカなことは間違いない。
気の毒なのは教師です。
やりづらいと思いますよ。

<次女の場合4・・・私の恩師が教師だった>(2010年2月18日)


その塾には、893が経営していた塾が崩壊したので、そこの教師だった先生(男女二名)と、
元中学教師の先生が居ました。
次女曰く
「社会の先生(だけ)は教え方が上手い」

塾の教師だった二名は中学校で教えたことがありません。
教師の免許も持っていません。
素人です。
素人だけど、子供が大好きで優しいのがとりえ。
中学の履修内容なんて、教科書を見れば誰でも教えられるのでOKです。
学歴なんかどうだって良い。
(私のように教師の免許を幼稚園から高校まで持っていても
 クソガキが嫌いで面倒臭がりな人間よりずっとマシです)


でも、社会科の先生は教えるのが上手い、と聞いていて後でこの先生がなんと!
私が中学生の時の担任だったと知って驚きました。
なので友人のZさんと共にこの先生に会いにワインを持参して塾まで行きました。
「先生、中学ではお世話になりました。しょっちゅう遅刻していた●●です」


先生は驚き、とても喜んでくれた。
この先生は異色の教師でした。
頭の良さが抜群だった。
生徒の名前を全員覚えている教師というのは通常ありませんが、全員覚えていました。
成績の良い生徒をえこひいきするのが普通だった当時でも、
この先生だけはそれをしないで生徒を平等に扱っていた。
教え方が抜群に上手かった。
下の者には寛容、上の者には言いたいことを言っていた。
出世には興味が無かった。
教師を退職してもこのような田舎町の弱小塾で教師をしていたので、本当に教えることが好きだった。
顔が日本人離れしていたが、中身はもっと日本人離れしていた。
とにかく普通の教師からは抜きん出ていたのです。


この先生は社会科の教師だったので、私も社会が好きになり後に社会科へ進むことになった。
それを伝えたら先生は照れてました。
多くの腐れ教師
(小中高を通してマットウな教師は殆ど居なかった。でもそれは世の中の平均値)
の中で例外とも言える先生でした。
私はこのような先生に一生の間の一年間学ぶことが出来て幸せでした。
(この先生、私達のクラス担任を最後に、校長に逆らった罰としてどこかへ飛ばされたw)

その先生にウチの娘が勉強を教われるなんて。
しかもこの間はウチの長男と次男
(長男は当時小学校6年生、次男は2年生)
塾で遅くなり帰る時塾の先生が我が家の近くまで送ってくれたとは知っていましたが
その時はまさか、私の恩師だと知らなかったのでした。

この先生は変わり者なので教頭にも校長にもならず、生涯子供に勉強を教えていたのです。
このような人こそ校長になり、教職員に
「心有る教育」を教育して欲しかったのですが、
今の世ではそれは無理なことですね。
この先生は高齢なためにその後ほどなく亡くなりました。
葬式の連絡が来たので私とZさんとで参列することが出来ました。
私が居たクラスの中で出席できたのは私とZさんだけで、不思議な縁でした。

<次女の場合3・・・5%>(2010年2月18日)


模擬テストを受けると得点と偏差値の他に「志望校に入れる確率」というのが出ます。
次女の場合、とりあえず姉が通っている●●女子を第一志望にしました。
するとそこへの合格率は
「5%」と出た。

これなんですけど。
表を見ると10%刻みになっている。
合格率というのは「0」と「100」は理論上「無い」んですよ。
だって、五科目全て100点満点を取っている生徒でも、100%合格する、とは言えないのです。
100%とは必ず「受かる」という意味です。
それは誰も保障できませんよね?
世の中に確率100%というのは滅多にありません。

その反対に「殆ど勉強が出来ない生徒でも、合格率が0%である」とも言えないのです。
そりゃ本当はデータは「受かるわけないだろ」と言いたいのでしょう。
「無理無理!限りなくゼロに近いね!」と、その表は語りたい。
でも、数学的には「0」とは表現しない、出来ない。
なので次女の合格率5%というのは「え?ここ受けるの?絶対無理、止めな」と同義語だったのです。


ま、偏差値が低くて家から通える場所にある高校も幾つかあり、そちらの方は合格率は高かった。
なので第一志望がダメならそっちでいいや、と思っていました。


模擬テストは中学校で毎月行われました。
それプラス塾でも毎月行われます。
模擬テストはデータ集めには便利なので、この点でも塾に通わせてよかったのでした。

<次女の場合2・・・塾の進度にクレーム>(2010年2月17日)


夏休みから塾に通い始めた次女ですが、そのクラスは中三女子が三名いた。
塾の教師は類稀(たぐいまれ)なアワ男だったので、当然のことながら
「最も遅れている生徒に合わせて」授業を進めていました。
同じ問題を解く場合、最も遅い生徒に合わせているので待ち時間が無駄になるのです。
なので一ヶ月も通わないうちに次女は嫌になりました。

9月になった時点で「もう塾を辞めたい」と言い出した。
なので私は
「家では勉強が出来ない(用事を言いつけられる)から、塾で自習しなさい。
そして分からないところを先生に質問しなさい。」
といいました。
こちらから通う、家庭教師のようなものです。
塾の教師には一度「娘が辞めたいと言っている」と伝えてあり、その後改善策を伝えたら
「それでいいです」ということなので、それで行くことにしました。
月謝は通常の授業料の2/3くらいの値段でした。
私が
「高い。1万円にしろって先生に言って来い。」と言ったら
小子
「嫌だよ。お母さんが言ってよ。」というので値下げ交渉は辞めておきました。

この方法が次女には合っていたようです。
秋からは毎晩塾に行って自習をし、分からないところを教師(三人いた)に質問していました。
とにかく1年も2年も適当に過ごして来たので成績も良くないし、
親としては「入れるところに入ればいいや」と思っていたのです。

<次女の場合1・・・適当な中三>(2010年2月16日)


長女と三歳違いの次女は、長女と性格が正反対。
登校日は寝坊をして毎日遅刻しそうになってましたが、土日は早朝から目が覚め
遊びに出かけ帰って来ません。
勉強は定期テストの直前三日前頃からするような有様でした。
なので成績は中の上。

こんな次女も中学三年になり、受験が目の前に。

その頃、893の塾から退職した教師二名と本物の元中学教師一名が
我が家の近所で塾を開設していました。
(この塾、実は行きどころがなくなった先生に「ここにおいで」と私が誘致しました)

次女はこの塾に夏から通い始めました。

<長女の場合8・・・作文上手い!>(2010年2月17日)


今、高校受験の国語のテストに、小論文が流行っているんですかね。
うちの県ではそれがあります。

長女は文章を書くのが得意です。
読書好きなので上手いのかな、原因は分かりません。

中学校で行われる模擬テストには必ず小論文がありました。
その時長女の作文が上手い上に面白いので、テストが終わるたびに先生方が
長女の作文を読んでいたそうです。

たとえば「楼蘭はしょっぱい」というタイトル。
まるでミステリー小説か何かのような意外性に満ちた素材と展開に、
先生方が職員室で回し読みしていたそうです。

作文が上手いのは努力の賜物ではないのでこの点有利でしたね。

<長女の場合7・・・先生のために>(2010年2月15日)


さて、893が塾を経営していましたが、先生方は良い人ばかりでした。
というか、893が善人を騙していた、といえるんですけどね。
先生の中にまだ若い女の先生がいました。
学歴は分からないがきっと英文科を出ているのでしょう、英語の教師でした。
長女はその先生が才能豊かで人間性にも優れているので
「私はあの先生のためにも●●女子に受かりたい」と言ってました。

合格後この女の先生にそのことを伝えたら先生は泣いてました。

(※その後、この塾は教師の待遇が悪いのと塾経営者の人間性が893なので
   教師がどんどん辞めて行き、塾の名前を変えたり経営を他人に譲ったりと滅茶苦茶になった。
   教育を金にしようと考えるところからまずいですね。
   バブルの頃かその後なのか分からないのですが、日本中に大学が沢山出来ました。
   補助金がもらえるし教育を金にするのが手っ取り早いからですかね)

<長女の場合7・・・すんなり合格>(2010年2月15日)


さて、模擬試験を受けるたびに徐々に順位が上がって行った長女は
滑り止めの××大学付属高校にも合格し、約二週間後の本命の●●女子にも合格しました。
主人の親にとっては初孫なので、孫の中で最初に受験した長女なので親はとても喜んでくれました。

ウチの息子達は主人の母と毎週土日一緒に遊んでいました。
倅は専門学校を卒業するまで、つまり二十歳になってもまだ「お祖母ちゃんと一緒」に遊んでいたのです。
信じられません。
遊びの内容は、
@お祖母ちゃんが我が家に車で来て息子達を迎えに来る
Aゲーセンへ連れて行く(スポンサーはお祖母ちゃん)
B貸しビデオ屋へ行く(スポンサーはお祖母ちゃん)
C軽食を食べさせてもらう(スポンサーはお祖母ちゃん)
D本屋へ行く(スポンサーはお祖母ちゃん)
Eお祖母ちゃんの家でビデオを見て
F車でウチに運んで来る(運転はお祖母ちゃん)
全てお祖母ちゃんの金と運転を当てにしていました。
(まだ続行中です)
ウチの子供がお祖母ちゃんにたかっているように見えますが、お祖母ちゃんにしてみれば
孫が自分になついてくれるので嬉しいのです。
モノでも食べ物でもゲームでも、お金を出してあげることが喜びです。
つまりウチの息子達はお祖母ちゃん孝行しているといえるのです。


長女に言いました。
「おまえ、何かお祖母ちゃんに孝行したかい?」
長女は
「●●女子に入った」と答えました。
お祖母ちゃんは孫がその高校に入ったのでとても嬉しかったので、「そうだね」と言いました。



親孝行、お祖母ちゃんお祖父ちゃん孝行のカタチはいろいろあります。
自分が出来るカタチ、やりたいことをやれば良いと思います。

<長女の場合6・・・右肩上がり>(2010年2月14日)


さて、長女は小中学校を通して塾へ通ったことがありませんでした。
最後の最後に中三の秋から受験へ向けて体勢を整えるために塾へ通わせました。
学校では今の勉強(中三の勉強)、塾では過去の勉強(中一〜中二)をするわけです。
大変ですが皆がやることなので仕方ありません。
長女はだんだん成績が上がって来ました。
学校の中では以前から合格範囲内にはいましたがそれが徐々に上がって行きました。

こういうパターンが良いのです。
少しづつでもいいから、右肩上がりに上がっていけばOK。
反対に以前は良かったが同級生が受験体勢に入り勉強を始めたら、自分は徐々に下がって来た・・・これが危ない。
成績が下がるという点でも危ないが、それ以上に危ないのは「焦ること」です。
焦りが邪魔をします。
(まぁ、受験に限らずどのようなことでも焦ると上手く行かなくなります)

親の役目としては徐々に上がってきた成績を認め、親がまず落ち着き、環境を整え、普段通りの生活をしていれば良い。
受験は水ものなので絶対受かるということも、絶対無理ということもありません。
(一応受験できるほどの学力がある場合ですよ)

<長女の場合5・・・志望校決定>(2010年2月12日)


さて、塾の講師先生を脅して入手した「内部資料」を分析した。
それによれば、長女の偏差値では受験者数人が全員受かっていた。
ところが不思議なもんですね。
それより上の偏差値でも落ちている子がいるし、
それより下でも受かっている子がいるのです。

よく受験は水ものだ、と言います。
合否を決定するのは普段の成績も大事ですが、当日の子供の身体と心の調子によるところも大きい。
また、試験の内容が「得意な分野」「勉強した箇所」か「不得意」「勉強するのが抜け堕ちていた」とか
状況もいろいろあるのです。
なのでいくら成績が良くても「これで大丈夫」というのはないし、
成績が悪くても「絶対受からない」というのも無いのです。
受験は一か八かのギャンブルの面もある。
そこも考慮しましょう。


さて、私が分析した結果「長女は受かるだろう」と思いました。
そして主人に資料を見せ、
「大子はココ(偏差値)なんだけど、受かるよね?」と訊きました。
すると主人は(ロクに考えもせず)(だってそんなの考えたことがない)
「受かるだろう」と答えた。
なので
「じゃ、●●女子受けてもいいよね?」と念を押した。
すると主人はロクに考えもせず思考停止のまま
「いいだろう」と答えました。
「言ったね!」とさらに念を押す。

父ちゃんが「●●女子を受けてもいいって言った」もんね。
責任は父ちゃんにあるもんね。
よおおおおし、では受けてごらん。
落ちても母ちゃんのせいじゃないから。

というワケで長女は●●女子を志望校にすることを決定したのでした。

<長女の場合4・・・まず親が安心しないと>(2010年2月11日)


私が住んでいる地域の、受験生を抱えた或る母親が
「息子の受験のことを考えると心臓がドキドキする」と言ったので驚いた。
心配しているのか興奮しているのか不安なのか、その全てかもしれませんが、
親がこのような精神状態でいたら受かるものも受からなくなります。
まず親が安心しないと。
(子供が99%合格するだろう、間違いないと言われていて、親があまりにも自慢をしていたせいか
  興奮したのでしょう、その親の尋常では無い精神状態が子供に伝わり、受験当日、一時間目に
  テスト用紙に「自分の名前を書き忘れる」という失敗をしてしまった。
  それが分かった子供は二時間目からは試験が手につかず最後まで調子が出なくてとうとう落ちてしまった。
  親が自慢し過ぎて興奮するというのも、尋常では無いのでこのような結果になる。
  親は平常心でいなくてはなりません)


中学生にとって受験は初めての体験なので、知らないから不安になるのは当然ですが、
母親は経験者なんだからもっとゆったり構えないとなりません。
なのに、子供よりも母親の方が不安で心配で心臓がドキドキしているわけですよ。
私はこれを聴いて
(女って気が小さいんだなぁ)と思いました。
それまで女が気が小さいとは思わなかったのです。
なにしろ私の実家では気が小さいのは父親で気丈なのは母親だったからです。
(私は40歳過ぎて世の中の平均値や”常識”を沢山学びました)

さて、倫理研究会ではまず親の心を土台として子供の心がある、と教えます。
親が不安になれば子供も不安になるのです。
だから親は自分を安心させなくてはならない。
大変だろうけどやらないとなりません。


我が家では私が凄く粗忽なので心配と言えば「受験日を間違えること」とか、提出書類を出し忘れる、とかでした。
(これは3年後に娘の大学受験後に本当にやりそうになりました)
なので自分が粗忽で忘れっぽいのが大変「不安」でした。
不安というより書類一般出すことが嫌いなので、気が重くて仕方ない。
「税金払え」という書類を出し忘れるのなら全然平気なんですが、
子供の受験となるとそれは困る、絶対間違ってはいけない、
と思うと気が重くて重くて仕方ありませんでした。

あとは受験日まで普段通りの生活を続けるだけです。
風邪をひかないよう、注意するくらいですかね。
あとグレープフルーツジュースを飲ませると身体に良い、というのでそれは意識して買っておきました。
それから夫婦喧嘩は厳禁です。これも我が家の場合は難しかったけど。
そのくらいですかね。

<長女の場合3・・・塾のマル秘資料入手>(2010年2月10日)


さて、私は塾のTOPと面接した時に、TOPが参考にしていた書類を詳しく知りたいと思いました。
なので娘を車で迎えに行く際に早めに行って塾の事務室に行き、あの書類を見せてくれ、と頼んだ。
すると講師の一人が見せてくれました。
そこには県内の全ての高校名と、その高校を受験した生徒の中学三年生の時の「平均偏差値」が載っていたのです。
(これがあれば客観的に志望校を決定できる)
講師の先生に
「これをコピーしてもらえませんか?」と頼んだら「それは出来ません」という返事。
そうですか、分かりました。

私はその表の縦と横の升目の数を記録し、家でコピー用紙に再現しました。
それをコピーして、翌日また娘を送って塾へ行きました。
そして講師の先生に言いました。
「コピーしてはいけないとのことなので、私はこれを書き写そうと思います。
  ついては先生、上から読みあげてください」


講師の先生は30歳そこそこ。
おとなしそうな男性だったので、素直に言うことを聞きました。
おかげで我が家が属する学区の高校の受験生の偏差値と合格者数の表が書き写せました。

それを翌日10部くらいコピーし、知り合いに配ったのでした。
我が家は当時引っ越して来て3年ほどだったので、以前住んでいた所の友人と、昔からの友人と
新しく友人になった指輪のK子やその他この地域の友人に参考までに配りました。
(K子他、この地域の友人の子供はまだ小学6年生でしたが、三年後には参考になるのであげたのです。
  世の中にこのような情報があるのだ、ということを知っておくことはプラスになりますからね)


うちの子と同級生も数人いたのでその子達には即、参考になったと思います。

有益な情報が来たら一人占めせず、関係者には無料で(笑)配ったわけですが、
私は常に「自分ひとりで勝っても、儲かってもつまらない。みんな一緒に向上(成功)しよう」という態度なのです。



別に私が素晴らしい人間だとは言いません。
だって近所に居てもバカ女には教えませんから。
別に意地悪ではなく、接点が無いからですが。

<長女の場合2・・・志望校>(2010年2月10日)


そんなワケでアッタマ来た親子は「こうなったら受かってやるさ!」と決意するのでした。
でもまぁ、それだけで志望校を決めたのではありません。

我が県は田舎なので昔ながらの県立の伝統校が高偏差値高校なのです。
(県立高校にもピンからキリまであります)
その中で女子が行ける高校でこの学区から行ける高校・・・となると数校しかありません。
さらに「家から自転車で通える」とか「バス通学にしても単純であること」などを考えると2校に絞られました。
偏差値だけでは選べないのです。
決定する際には様々な要因を考慮しないとならない。

さて、2校に絞られた時点でその2校の比較対照表を作りました。

●●女子=女子のみ。距離約○○キロ。普通化のみ。××大付属より進学率良し。
××大付属=共学。女子高より近く距離は半分くらい。学科が分かれている。自由な校風。
など。

そして「どちらに行ってもOK」と、親の意見を言いました。
すると長女の考えは
××大付属の生徒が茶髪〜金髪ルーズソックス他服装が乱れているのであまり好きではないらしい。
なので××大付属の方は「●●女子の滑り止め」にする、ということで親子で一応決定。



高校は本人が行くのだから本人が行きたいところを志望校にすれば良いのです。
ところが、親の中には子供の進学に口を出す人がいる(というか、多い?)
子供が主役なのに脇役が主役の台詞を言ったら変な劇になりますよね?
それが分からない人がいる。

私の子供時代は親が子供の進学を勝手に決定していました。
決定しようとして、子供が反発すると怒っていたり・・・
それは間違いだ、と分かった私のような子供が成長して親になった場合
「高校進学は子供に決定させる」という態度が取れます。

ところが自分が親に進学を決定されても何の疑問も感じない人達も多いのです。
その当時のことが別に嫌でもなんでも無かったような人。
するとその人が親となった場合、今度は「自分がやってきたように」自分の子供にも
高校進学の際に「親が命令」しますが、その時子供が反発すると驚き、怒ります。
自分の存在を否定されたような気持ちになるんでしょうかね。
(こういう人は全てにおいて子供が自分の命令を聞かないとうろたえ、感情的になる。
  というか、子供への接し方は殆ど命令なのです。なのに、その自覚がありません。
  自分が子供時代に親の言うことを”素直に”聞いて来た、という記憶だけがあるので
  間違っているとは夢にも思わず、また再現しようとします)

<長女の場合1・・・中三の秋、塾に通う>(2010年2月9日)


長女は真面目でコツコツ型。
成績は上位でしたが、模擬試験の成績は
「志望校には受かるかもしれない確率としては60%くらい?」という程度でした。
志望校に合格したかったら自力でやるより、塾に通った方が良いと思い、
中学三年の秋から塾に通いました。
塾に通わせた理由は塾が受験のプロなので、
受験まで生徒を段取り良く導いてくれると思ったからです。
(それまで長女は塾には行ったことがありません)

学校が終わると私が待ち合わせ場所まで長女を迎えに行き、そのまま塾へ運びました。
(近い場所にも塾はあったのですが、営業マンが来たのでその塾に通わせることにした)
しかしその塾はトンデモない野郎が経営していたのでした。
まぁ、893?


或る時塾のTOPが生徒と親と面接をすると言ってきたので、私は塾へ行きました。
すると塾のTOPが何やら「資料」を見ながら説明をしている。
TOP「どこへ行きたいんですか?」
私  「はい、●●女子に行かせたいです。」
TOP「そこに拘らなくてもいいんじゃないですか?」
私  「はあああ?」



おいおいおいおいおい!
誰が拘ってるよ、誰が!
てめえが「どこへ行きたい」と訊くから答えただけじゃね=か!

親子して頭に来ました。
帰りの車の中で
私  「あの塾頭(じゅくとう)の野郎、ふざけやがって!」
長女「こうなったら●●女子に入ってやる!」

親子して闘志を燃やしたのでした。

(済みませんねぇ、ガラが悪くて)

<高校受験>(2010年2月4日)


閲覧者の方からこんなメールをいただきました。


ワット数をしらべてもらうことにより
数値が高い低いだけじゃなく
それぞれみんながより良い方向を
めざしていく気づきになりました。
ifさんがみんなが発展していくのが
うれしい
ということがなんとなくわかった気がしました。
もちろん私はまだまだですが・・・
 
そんなことを思っていると
中三の次男がちょうど帰って
高校入試みんな受かったらいいのにな
と言いました。
自分も合格したいけど
友達も合格じゃないと楽しくないからだそうです。
2年前の長男のときは
私自身目の前のことも周りのことも
何も見えず心配ばかりしてたこと
思いだしました。
これでは何事もうまくいくはずありませんね。
心の向け方は本当に大切ですね。

このメールへの返信は
そういう心構えでいれば必ず合格しますよ。
 これは気休めではなくて体験談です。
 まだ高校受験の話を記事にしていませんでしたね。
 そのうちします。」


親が悟ると同時に子供も悟っています。
倫理研究会では(生長の家もそうだった。他のところも多分そうですが)
「親亀の背中に小亀が乗っているのです。
 お子さんを良くしようと思わず、まず親が良くなりなさい。」みたいなことを説いています。
その通りです。
また「子供の問題は親が原因。親が悟れば瞬時に子供は変わる」と言ってます。
その通りです。

我が家では4人高校受験を経験しました。
それぞれ楽しかったです。
私の体験談などが皆さんの参考になるかもしれないので
私の体験と友人の体験などを混ぜながら語って行こうと思います。

いつか書こうと思っていましたが、閲覧者の方のメールで(今、書こう)と思いました。
このように私と閲覧者の皆さんはお互いに気づき、気づかせて歩んでいます。