黒いランドセル



今から10年も前に見た夢。

ワンシーンで明るくも暗くもない。
小学校6年生くらいのスカートをはいた、ショートカットの女の子の後姿が見えた。
その子は女の子なのに「黒いランドセル」を背負って歩いていた。


これだけ。
いったい何?と、思っていたらそれから三日以内にわかった。
山奥でガキ大将スクールというのを運営しているM氏の講演会を聞いた。
そこでは小学生〜高校生までの子に「自活」させて自立心を訓練している。
M氏は元自衛隊員なのでそういうのが得意だし
子供の心を理解できる数少ない大人の一人。
M氏が講演会で話した内容に、私は驚いた。

「ある母親が自分の娘に『他の子とは違うんだ。自立心や個性を伸ばすのだ。』
と考えて、小学校に入学する際『黒いランドセル』を与えた。
その女の子は苛めにあい、登校拒否になってしまった。」という話し。

これはランドセルが黒いから苛められたんじゃないですね。
他の子とは違うように育てたいと考える(おかしな)母親が育てた子なので
他の子とは違ってしまい、その結果、周りから浮いてしまった。
そして登校拒否になった。
母親の望みどおり「他の子とは違った」のでした。
(※ここで断っておきます。
   この母親は悪い意味ではなく、個性的な子にしたかったのは重々承知してます。
   しかし、その方法が「黒いランドセル」であるとは
   いかにも「考えがない」ですね。
   個性的であることが黒いランドセルになってしまうという
   この浅はかさが問題ですね。)
(※ちなみに我が家では個性的などとは育てたことがありません。
   信条は「人並みに」です。
   成績面が人並みじゃない子もいますがその子は天災なのでいいんです。
   知恵と成績を足して2で割ればこの子も人並み)

ここは子育てについて論じるコーナーではなかったですね。
でも、本当は物事はアレとコレとハッキリ区別や仕分けはできなくて
総ては一つに繋がっているんです。

私はM氏が未来に話す内容を夢で映像として見ていたのでした。
何故私にこの夢を見させたのかなぁ・・・・と、不思議です。