インナー・チャイルド


「絵の不思議話 2」に登場したS子さんの話しです。


S子さんが私に絵を依頼してくれました。
すると、こんな絵が描けました。
この絵を見たS子さん、思わず笑ってしまったそうです。
一目見るなり「これは私のインナー・チャイルドだ)と、
わかったそうです。
かなり、個性的な絵ですよね。
S子さんはPさんの前世鑑定を受ける際に、
この絵の話しをしました。


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「ifさん、こんにちは、<インナー・チャイルド>の
絵を描いていただいたS子です。
あれから、Pさんに前世鑑定をお願いしました。
「あなたのインナー・チャイルドは悲しんでいます」
と言われました。
いろいろな時代で「子供」に関して強烈な経験をしているようです。」



(S子さんからPさんへのメール)

こんにちは、初めてメールさせていただきます。
ifさんから紹介されました〜♪

じつは、ifさんに絵を書いていただいたんです。
その話は、パンドラのあなただけの絵の、絵の不思議話2の[インナー・チャイルド]に載ってます。
S子が私です。


ifさんに私の絵を描いていただいて、あらためて、本当の自分とは何だろう?
この人生で何をしに来たんだろう? と確かめたいと思うようになりました。

今までは「地球で肉体を持って生きることは楽しい! どんな経験もじっさい面白いなぁ」
という感じだったんです。お気楽で無責任そうですけど。
現実の私は、責任感ありありバージョン、です。(笑)

で、ifさんとメールやり取りしている中で、

「自分探求の旅に出ますか?
 ●前世を知ると、その後の人生が飛躍的に進歩するというけど、本当のようです。
  Pさんはお勧め。」


と、勧められました。

Pさん、私のことを見ていただけますか?
●住所・氏名・生年月日

HPを拝見させていただいたらとてもお忙しいようですので、時間ができたらで
けっこうです。
よろしくお願いします。


S子様

おはようございます。

お返事が大変遅くなってすみません。
鑑定の結果を送信いたします。

実は。IFさんのページを特に注意して見ていた訳ではないので、
それまで気付かなかったのですが、
こういういい方をしてはとても失礼かもしれないのですけれど、
最初にお名前だけ見たとき、中学生の方が依頼してきたのかと思ってしまいました。
そのあとで、IFさんのページに改めて入って、そうだったのか、と思いました。

たしかに、特に今のあなたの中の「インナーチャイルド」は
なにかを求めています。泣くほどではないけれど、悲しんでいます。
なぜなのでしょう。
インナーチャイルドを持ち越している人は、幼年時代に親に愛されなかったとか、
必要以上に背伸びすることを強いられたような生活をしてきたとか、
いろいろあるかと思いますが、
過去生においては、あなたは「子供」に関して
とてもある意味強烈な経験をしたように感じられるものが来ました。

最初にきたビジョンは日本の戦国時代。
あなたは戦国武将で、「織田信長」に使えいていた武将だったようです。
それもある程度傘下に入れられた、という感じで部下になりました。
その分、信長には恐れと尊敬の両方を抱いていたようです。

ここに荒木村重という武将がいます。
信長に一時は重く用いられた戦国武将でした。
けれど特に晩年といいますか、暗殺される数年前から、信長はいわゆる
「疑心暗鬼」に囚われるようになっていったようです。
強硬な態度も、実は自分がいつやられるかもしれない、という一種の恐怖感からで、
その態度はますます苛烈になっていくのです。
あなたも配下に属して戦場に出ていましたが、
次第にそうした主君の態度に恐れを強くしていきます。
そうした時期に、信長は反逆の意図ありとして、荒木村重を攻め、
それこそ一族、女も子供もすべて惨殺し、家を焼き払うのですが、
その追っての中にあなたもいたようでした。
主君の命令とはいえ、一族すべて、しかも幼い子まで見殺しにはできない、
そう思いながら、主君の命令には逆らえず、
また戦場ではそんな冷静さも失われるもので、
あなたもまた、女性たちやまだ小さな子供たちを次々に抹殺していったのです。
そして最後は屋敷に火を放ちます。
退却していくあなたには燃える炎と、泣き叫ぶ子の声がやきついていました。
あなたは強い自虐の念に囚われます。
そして主君がいなくなればいいと本気で思うようになり、
主君を暗殺しようとまで思いつめるのですが、
そうしているうちに、信長は明智光秀に討たれるのです。
あなたは本当に安堵しましたが、子供たちを手にかけた重みは消えることなく、
晩年は出家して弔ったようでした。

時代は下って18世紀くらいのヨーロッパ、おそらくパリかウィーンです。
あなたはいわゆる「孤児」で、
無人の教会の入り口に捨てられ、ジプシーに拾われて育てられた子でした。
「オリバー・ツイスト」のような男の子で、
ジプシーはそうした孤児たちをよく拾って、働かせたり芸事を仕込んだりしていたようです。
あなたもまた、幼い頃からヨーロッパを点々とするジプシーの「ファミリー」となり、
ときには盗みを働いたりもして、なんとか食べていかなくてはなりませんでした。
「オリバー・ツイスト」だとか「アニー」のように、
裕福な人に見出されて幸福になる、などということはまずありません。
ジプシーはついの住処を求めるまで移動していくのです。

幸い、といいますかあなたは男の子でしたが、とても声がきれいで、
歌の才能を見出され、路上で歌うようになりました。
あなたの歌は市民たちの間でもちょっとした評判になり、
季節ごとに動いていくジプシーの来るのを待つような人々も現われるようになります。
その結果、あなたはウィーンで教会の聖歌隊に招かれ、教会で暮らすようになります。
あなたが12歳くらいのときでした。
そしてジプシーを離れたあなたは、親切な神父の下で、幸福に暮らせるようになりました。
そして次第にキリスト教に救いをお求めるようになり、
20代くらいのときに洗礼を受けてその教会の神父となったようです。
大人になっても彼の歌は評判になるくらい上手かったようでした。

以上、今回あなたのお名前からきたビジョンです。
ほかにもあるのかもしれませんが、
きっとなんらかの今に通じるヒントが隠されていると思います。
あなたのお役にたてれば幸いです。



Pさま、お忙しい中、さっそくの鑑定をありがとうございます。

鑑定を読んで思い浮かべたことを描いてみます。
個人的な内容なので、Pさんにはあまり興味ないことでしょうけど。


>最初にお名前だけ見たとき、中学生の方が依頼してきたのかと思ってしまいました。

>たしかに、特に今のあなたの中の「インナーチャイルド」は
>なにかを求めています。泣くほどではないけれど、悲しんでいます。
>なぜなのでしょう。
>インナーチャイルドを持ち越している人は、幼年時代に親に愛されなかったとか、
>必要以上に背伸びすることを強いられたような生活をしてきたとか、
>いろいろあるかと思いますが、
>過去生においては、あなたは「子供」に関して
>とてもある意味強烈な経験をしたように感じられるものが来ました。

そうですか、私の中の「子供」が、まだ悲しんでいますか。。。。
はい、ご指摘の通り、私は必要以上に背伸びを強いられて生きて来たと思います。

祖母が自殺。母と祖父の関係は険悪で、父と母は私が幼い頃離婚しています。
その後、私は母に捨てられそうになった思い出があります。

そもそも結婚して家庭を作ることが、険悪な人間関係を生む根源だ、という
冷めた思いを子供の頃から持ってました。

私はシングルマザーとして××歳で子供を産み、
××歳のときに、××歳の母を引き取りました。
兄と姉がいますが、二人とも母の面倒を見る気はないのです。
私は母との暮らしで涙を胸に溜め込んだために、体を壊して入院しました。
入院のおかげで、自分が間違っていたことを知りました。ガマンは体に良くないと。

息子と私の関係は非常に心地よく、子供を産んで本当によかったと
彼の存在にとても感謝している毎日です。

母を許し(許しのワークに参加するなどして)、母の最後を優しく看取って
あげられるようになりたいな。
と、日々おだやかに暮らせるよう努めています。

う〜ん、まだまだ悲しんでますかね。

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>最初にきたビジョンは日本の戦国時代。
>あなたは戦国武将で、「織田信長」に使えいていた武将だったようです。

>子供たちを手にかけた重みは消えることなく、
>晩年は出家して弔ったようでした。

信長に対しては、何も感慨が湧かないです。
出家。僧侶だった自分は想像できます。
たぶん、出て来るだろうなと思ってました。


>時代は下って18世紀くらいのヨーロッパ、おそらくパリかウィーンです。


パリ。初めて行った外国がパリです。3週間ぐらい自由に過ごしました。
教会や下町をひとりで巡っているあいだに見かけたジプシーの姿に、
何故か強く惹かれた記憶があります。
大道芸人(ザンパーノ)に売られ、教会の前に捨てられた知恵おくれの純粋無垢な女性
(ジェルソミーナ)を描いた、昔の映画「道」は、いちばん印象に残る 映画です。

>あなたはウィーンで教会の聖歌隊に招かれ、教会で暮らすようになります。

私が通った保育園は「天使保育園」です。
小学生の頃、ラジオの「聖書の時間」を聴くのが好きになり、
夜、静かに聖書の言葉に浸ってから眠りました。
高校はプロテスタントの女子高で、毎日賛美歌を歌うのが、ある種、快感でした。


>以上、今回あなたのお名前からきたビジョンです。
>ほかにもあるのかもしれませんが、
>きっとなんらかの今に通じるヒントが隠されていると思います。
>あなたのお役にたてれば幸いです。

ありがとうございます。
いろいろな前世の名残が今に響いているんですね〜。

私は、今の私がとても好きだし、
じゅうぶん頑張ってるな〜、
なまけたい時にはなまけていいぞ〜
子供といっしょに遊んだり、会話する時間が楽しいな〜     なんですけど。

何かを訴えたいインナーチャイルドに対して、いったいどうすればいいんでしょう?
頭の中が???です。


母に対する感情が、まだ少し滞っているのはわかりますが、
これ以上どうしたらいいのか?
もう一度、母と私、私と息子が共にすごした過去生を見ていただいたら
この謎が解けるでしょうか?

依頼できますか?


こんばんは。

今日お手紙が届きました。どうもありがとうございました。

中に書かれていることにつきましては、少々お時間ください。
もう一度、今度は「現実」に目を向けて鑑定してみようと思います。

一見したところ、お母様とあなたは過去生でも1度一緒になっていますね。
そのときは姉妹であったように感じます。
年齢が近くて、比較的華やかな一族に生まれてきて、
幼い頃から「ライバル」であった一面があるようです。
もう少し詳しく見てみますね。少しおまちください。

ただ、息子さんはお名前から察するとおそらく、「クリスタル」であるようなので、
転生はそれほど回数が多くないようです。
あるいは、今生初めて生まれた、それもあなたの「インナーチャイルド」を癒すために、
生まれてきたように感じています。
お母様も苦労なさっているようですが、
そのお母様の苦労を子供のころから見ていて、
知らないうちにあなたもそれを背負ってしまっている感じもします。

それを清算するために、今生、生きていくのかもしれませんね。

お手紙を読みながら感じたことを少し書きました。
またなにか感じたらメール入れますね。
お代などはいりませんので、参考になさってみてください。

それでは、ありがとうございました。
                  


>ただ、息子さんはお名前から察するとおそらく、「クリスタル」であるようなので、
>転生はそれほど回数が多くないようです。
>あるいは、今生初めて生まれた、それもあなたの「インナーチャイルド」を
>癒すために、
>生まれてきたように感じています。

読んだ瞬間、泣きました。。。

添い寝して絵本を読む、お弁当持って公園に行ってゆっくり自然の中で過ごす、
ありがとうを言い合う、して欲しいことを素直に相手に伝える、
いいところをほめる、いっしょに遊ぶ時間を大切にする、などなど
なんでもない日常ですが、
こんな時間を共にして喜んでる息子を見て、
『あぁ〜私が子供時代に母にして欲しかったことを、今、全部させてくれているんだ、
これがうれしいんだなぁ』と、つい先日も思っていたところなんです。
愛情を素直に表現できて、ちゃんと受け止めてもらえる存在。
子育てしながら、悲しい思いを抱えて縮こまっていたインナーチャイルドを
ちゃんと成長させてもらっているんですね〜。

Pさんにいっていただいて、ほんとうに嬉しいです!♪


「捨てられる」ことは、現世でも私は味わっています。
幼い頃、夜中に母が家を出ていく気配を感じ、私は布団から飛び出してすがりつこうか
どうしようか、ドキドキしながら、でも動けませんでした。
母は戻って来ましたが、「子供を置いて出て行こうとした」ことを、
その後何度も聴かされました。

あなただけの絵4の「紙風船」を読んで、泣きました。あの歌、知ってます。
せつないですね。
ifさんの文章には、涙がほとばしり出ました。


> 「親の気持ちをわかるとか、許す」とか殊勝なコトを言わなくていいんだよ。
> 当時の自分を癒してやりなさい。
> 方法としては
> ●当時言いたかったことは何か
> ●当時欲しかったものは何か
> ●当時親にして欲しかったことは何か
> ●当時自分がしたかったことは何か
>
> それを考える。
>
> そして
> ●当時欲しかったものを買いなさい
> ●当時言いたかったことを親に電話で言いなさい
> ●親が眉をひそめることをしなさい
> ●親が嫌がっても自分がしたい化粧、服装、全てをしなさい
> ●音楽を聴きなさい
>
> とりあえずこれくらいかな?
> やるように言いました。
> 当時の自分の悲しみや怒りを表面に出す作業をしてください。
> それをしないと、自覚できない悲しみや怒りが自分を蝕みます。
>
> Wさんは親に見捨てられるのが不安で良い子を演じていたのでした。
> もう、「良い子」じゃなくていいんだからさ。
> 自分のやりたいように生きていいんだからさ。


私、良い子でした。今でも、その良い子を演じたがる部分、あります。

でも、親が眉をひそめること、いちばんやって欲しくないこと、私やってきましたよ〜♪
××歳でシングル・マザーになったことです。
そして、産まれて来た息子、私ととてもいい関係です。
こりゃ私より息子の方が魂が上等だなとわかっておりますので、
私は息子をどんな時も子供扱いしていません。
息子に感謝してます。

ifさんに描いていただいた絵、あの子供の来ている服は、
ウィーンの聖歌隊の時のものでしょうかね。
(本当にそう、見えますね、不思議)
ハコさんとのやり取り、私の前世探索はまだ続いています。
長々と個人的な話を読んでいただいて、ありがとうございました。



S子さん、こちらこそ貴重な話しを有難う。

人には何度も生まれ変わっても、理解・探求・克服しなければならない課題があるようです。
或る人は「恋愛」と、言われたそうです。
私もそうだったらいいのに、なんと「自分の力の使い方」だそうです。
(全然色っぽくねえ!)
S子さんの場合は、その課題が「子供」なのでしょうかね?
今世でその課題に答えを出せるといいですね。

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さて、Pさんに鑑定を依頼する際は、的を絞った方がいいかもしれません。
漠然と尋ねるより、フォーカスし易いからです。
私の絵がキー・ワードになったようで、お役に立てて幸いです。