戦士の墓

Fさんという方から絵の依頼がありました。

絵を依頼しようと思って、カモワン・タロットを引いてみたら「13番」(死神)が出たそうです。
絵を描いてみたら、「勇ましい中世の女戦士」が描けました。
が、背景を塗らない簡単な絵になってしまい、満足出来なかったのです。
すると、今度は「とかげ」が浮かんだので描きましたがこれも不満。
最後に描いたのが「戦士の墓」でした。
描き終えてから(これが描きたかったのだ)と、満足しました。
これも簡単な絵ですが。


Fさんに絵を送ったところ
「どの絵も簡単には見えません。」という返事。
私は
「これは多分、前世が出て来たんじゃないかと思います。
女戦士は前世ではなくて、Fさんの本質です。
あなたは本来戦う人です。
とかげは多分紋章で、墓に入っている戦士が
前世のFさん。
彼は天国に行ってて、思い残すことはありません。」

(墓が光に包まれているので)

「彼はあなたに『強く生きなさい』と、
メッセージを送っているのです。」
と、適当に答えておきました(いい加減!)

FさんはPさんに「戦士の前世」があるかどうかを調べてもらうと、言っていました。
その結果報告が来たのです。



if さま

こんばんは。
Pさんに鑑定をお願いした 騎士の前世がわかりましたので、
ifさんにも報告しますね。
以下は長くなりますが、Pさんからのメールを引用させていただき
ました。


> たしかにあなたは中世ヨーロッパの騎士でした。
> 場所はフランス、時代はおよそ14世紀くらいの
> イギリスでもフランスでもいわゆる「聖堂の騎士」と呼ばれる存在が
> 大きくなってきたころだろうと思います。
> ときのフランスはお隣の国プロイセン(今のドイツですね)
> との戦争を間近に控えていました。
> 当時のフランス王はまだ若くて皇位についているようです。
> そしてあなたは実は貴族でもなく、父とともに皇帝の馬の世話をする
> 比較的身分の低い民の息子であったようです。
> 皇帝はまだ10代くらいに王位についたようですが、
> なぜか彼を気に入り、遠乗りなどの時以外でも傍に仕えさせていました。
> そしてときに子供らしく、一緒にいわゆる剣客ごっこ(?)のようなこともしていた
> ようでした。
> やがて王子が成長して若くして王位につくと、
> 若者は一定の身分を与えられ、王の側近の護衛官として傍近くつくことになります。
> それとともに、家族の身分も上がり、ある程度の屋敷も与えられました。
> 若者は王に心酔していましたし、家族と自分への恩義を深く感じていましたし、
>
> 王もあなたにはとても気を使い、
> あなたが片思いをしている娘がいる、と知ると、わざわざ橋渡しもしてくれたり、
> そんな関係でした。
> なにより、本当の兄弟のように、深いところでわかりあっていたようです。
> それから以後、彼はそれこそ王の右腕となっていくのです。
>
> やがてプロイセンとの本格的な戦闘が始まります。
> 最初のときこそ、積極的にフランスがせめて行きますが、
> やがて形勢が逆転し、プロイセンは盛り返してフランスを脅かすようになります。
> 王は自ら進んで戦場にでかけようとするのですが、
> 側近たちは止めます。王が自らたたれることはないと。
> けれど王の決意は変わらず、
> フランス軍は王の旗印の下、プロイセンを相手に戦うことになるのです。
> その王の紋章が「とかげ」であったようです。
>
> もちろん、傍らにはいつもあなたがいました。
> そして王を守っていきます。
> あなたは特に槍使いの名手と言われており、
> 敵もひるむほど戦闘上手でもあったようです。
> 王の出陣で、フランスの意気は軒昂していきました。
> ところが、戦いは水物です。プロイセンは領土を拡大していき、
> 軍を増強させてきます。
> フランスは徐々に追い込まれていきました。
> そんなときです。敵の撃った鉄砲の弾が、王の傍らにいたあなたに命中したのです。
> 王は叫び声を上げ、馬から飛び降りで彼を抱きかかえます。
> そしてそのまま退却してしまうのです。
> 王にとって、彼を失うことは、まさに右腕を切られるようなものだったのでしょう。
> 王は何人もの医師を呼び、彼の介抱をさせますが、
> 弾は急所を打ち抜いていました。
> 彼は苦しい呼吸の中でこういうのです。
> 「あなたの部下であったことを、誇りに思います。あなたのためならば、喜んで召さ
> れます」と。
> そのまま彼は亡くなりました。
> 王は初めて、彼のために人目もはばからず泣いたのでした。
>
> 王はそれでも戦闘を続け、ついにプロイセンに勝利し、フランスを守ったようです。
> 戦後すぐ、彼の墓碑を、王族と同じ場所に作りました。
> そして彼に同じ紋章を与えたのです。それが「とかげ」であったようです。
>

やはり・・・

タロットに絵を描くことを訊いたら「13番」が出たので、これは死者からの
導きではないかと思ったのです。
その通りだったようです。

そして、絵を描けたことをFさんにメールした際、Fさんはその前に「金貨9」を
引いていたそうで、
「きっと、アバンダンティアのエネルギーが入った絵ですね?」と、言いました。
「いえ、違います。金貨の9には『成就』という意味があるので、
これは絵を描いたことが、或る人(霊)の思いが成就した・・・ってことです。
絵を見ればわかります。
多分、Fさんの前世が出て来たのだと思います。」と。

戦士の墓に眠る、Fさんの前世の霊が、今のFさんを励ますために「出て」来たのでしょう。

絵にまつわる前世話でした。

Fさんは感謝を込めて、前世の自分にレイキを送ったそうです。
この世の私達からみると、前世は過去にありますが、
あの世では同時に存在しているのでそれが可能ですね。
いいことだと思います。