砂漠の戦友


 
Nとの出会いも不思議でした。
 彼は私が大変興味を持っている「夢」のHPを持っています。
 何にでも首を突っ込む私はさっそく彼の掲示板に書き込みました。
 彼は首都圏に住んでいるが、ゆくゆくは茅葺屋根の農家を改造して
 そこでノンビリ暮らしたい・・・仕事はパソコンでやりたい。
 パソコンがあればどこに住んでいても仕事はできる。
 と、夢を語っていたのです。

 その言葉は私の師匠”S師”と同じだったので
 「あなたの言ってることは私の知り合いが常々言ってることと同じ」
 と、掲示板に書き込みました。
 Nは
 「それは面白い!」
 ということになって、メールのやりとりが何回が続きました。
 Nが
 「if さんのお友達は、私の知ってるSさんという人と似ています。」
 と言うので
 「笑っちゃうなぁ、私の知り合いってそのSさんだもん。」
 彼からの返信
 「うっそーーー!!!」

 なんとNはS氏(=師匠)の情報誌の読者だったのです。
 「神様も味なことをやるなぁ!
 シンクロニシティですね!
 人生って面白い!」
 喜ぶNのことを師匠に教えたら彼も喜んでメールをくれましたが、
 この二人には不思議な一致が多々あることがだんだんわかってきました。

 二人が過ごした場所・縁がある人・団体・・・なんと、共通点が沢山あり
 今まで二人は大変近いところにいながら、時期がちょっとズレていたりで
 会えなかったことがわかりました。
 とうに出会っていても不思議はないのに出会えなかったので
 何かの存在が私(おっちょこちょい)を使って会わせたのだろう・・・・と思っています。

 さて、三人とも住所が近いことだし、とオフ会。
 初対面の二人は雰囲気が良く似てて照れ屋というか、控えめなところとかがソックリ。
 こういう二人が出会うためには、控えめさに乏しい私が触媒になることが必要だったんですね。

 人と人が出会うには波長の法則がありますが
 その仲立ちをする人が必要なこともあります。
 さらに言えば「仲立ちするだけで消えて行く人」というのもいます。
 誰かと誰かを会わせたら後は関係なくなる人というのがそれです。
 そのために登場した人とでも言いましょうか。
 でも、その場合はそれでいいんですね。

 人との縁は不思議ですが、誰といつ出会うかは”あの世”仕組まれているのだと思います。
  生まれる前に自分で計画するらしいんですけどね。

 このNと私の前世をハコさんに訊いたら
 
「Nさんと if さんは砂漠の国で一緒に戦う戦友でした。
 最後に二人は砂に埋もれて死にました。」

 
だって
 私らしい最後だな。
 私は砂漠の国が大好きで、砂漠を舞台にした映画は大抵見てます。
 本当に感動するわね、砂漠の景色。
 戦争してなきゃイラクへ行って遺跡を見たいですね。

 Nにこれを伝えたら
 「ボクは砂漠なんて見るのも嫌」
 同じ経験しても受け取る人によって
 大好きになったり、見るのも嫌になったりします。
 私は平気ですが、彼は優しいのでその前世は打撃だったのかも。
 また私は他の転生でも砂漠にいたらしいんです。

 そしてこのNがアンジュさんを紹介してくれたのです。

 本当に人との縁て、不思議。
 誰かが誰かを紹介して”縁”を作ってくれるんですね。
 
 そうそう、こんな話しがあります。
 間に三人挟むとその人は以前からの知り合いだそうです。
 私→誰か→誰か→誰か→以前からの知り合い・・・・・ってこと。
 つまり、誰かと出会う。
 その新しい友人の友人の友人は、なんと以前から知ってる人だった・・・ってこと。
 本当だろうか?